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沈没寸前の船から4匹の猫を救出したタイの海軍兵


 タイ南部のアンダマン海で、漁船に火災が発生し、猫4匹が沈没しかける船に取り残されるという事態が発生した。

 漁船の油流出の確認に出向いた海軍兵は、甲板の上で身を寄せ合っている猫たちに気付くと、すぐに海に飛び込み救助。幸いにも、猫たちに怪我はなく、現在は海軍艇の指令室で世話を受けているという。『The Nation』などが伝えている。

【漁船の火災で猫4匹が取り残される】

 3月2日、タイ南部のアンダマン海沖で、漁船の火災が発生した。乗っていた8人の船員らは、近くを通りかかった別の漁船に救助されたが、燃える船の中には4匹の猫が取り残されてしまった。

 猫たちは、垂直になって沈んでいく漁船の木製の甲板の上で身を寄せ合っていた。

 その後通報を受けた沿岸警備部門司令部所属の海軍兵たちが、沈む漁船の油の流出の確認のために船の近くまでいくと、炎が上がる船から猫たちが頭をのぞかせている姿を発見した。

 タッツアフォン・サイー海軍兵(23歳)らは、船の上にいる猫たちに気付くと、すぐにライフジャケットを装着し海へと飛び込んだ。

 船につくと背中に猫を乗せ、海軍の船まで泳いで戻った。

 他の兵士らがロープで引き上げ、4匹の猫たちは無事に救助された。

4匹の猫たち、指令室で世話を受ける

 猫たちは4匹とも怪我もなく、健康状態も良好のようで、現在はリぺ島にある海軍艇の指令室で兵士らの世話を受けているという。

 サイー海軍兵は、後のメディア取材でこのように話している。

炎があがっていた漁船が完全に沈むのは、もう時間の問題でした。とにかく早く猫を助けなければと思い海に飛び込みました。

4匹みな無事に救助できた時にはホッとしました。あのままでは間違いなく猫たちは溺死していたことでしょう。


 沈没船の石油タンクは漏れやすく、サンゴ礁に損傷を与える他、海も汚染され、環境に大きな問題を引き起こす。

 サトゥーン県の知事は、現在関連機関と協力して船主と連絡を取り、沈んだ船の残骸を収集する方法を見つけるための調査中であることを明かした。

 なお、海軍のFacebookでこの出来事がシェアされているが、猫の命を救った海軍兵たちには、多くのユーザーらから称賛の声が相次いでいる。

 

written by Scarlet / edited by parumo

 
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