明治安田生命J1リーグ第2節の1試合がユアテックスタジアム仙台で催され、アウェイの川崎フロンターレが5-1でベガルタ仙台を下した。

ドロースタートの仙台は前節から一発退場のシマオ・マテ、皆川の代わりに富田、西村を起用。一方、ミッドウィークの前倒し試合も勝利で飾り、連勝発進の川崎Fは6選手が入れ替わり、山村、車屋、橘田、遠野、小林、長谷川がスタートからピッチに立った。

開幕連勝で今季も優勝争いの一角に名乗りを上げる川崎Fをホーム開幕戦で迎え撃った仙台の一戦。守りに重きを置きながら徐々に全体を押し返そうとしていった仙台だが、ボールを奪われてからの切り替えでも上回る川崎Fが力の差を見せつける前半となる。

まずは12分、内側に絞りながらドリブルを仕掛けた遠野が右サイドから自身を追い越す動きをみせた田中にボールを展開。田中が右足ダイレクトで折り返すと、ゴール前に猛進した小林が身体ごとボールに合わせ、川崎Fが幸先よく先制に成功してみせる。

その川崎Fは関口の負傷交代を強いられ、1人少ない仙台の状況を突いて追加点を挙げる。25分、左サイドからカットイン長谷川がゴール前に右足クロスを上げ、ファーサイドの小林がヘッド。右ポストを叩いたボールを遠野が左足で押し込んだ。

効率よく得点を積み重ねていく川崎Fは33分、敵陣右サイドの深くでボールを奪い切った山根がボックス右に差し掛かったところから右足クロスを供給。ファーサイドから長谷川が飛び込むと、蜂須賀のマークに遭いながら小林が合わせ切り、仙台を突き放す。

さらに畳みかける川崎Fは39分、右サイドバックの山根がボックス右の橘田にボールを配給。身体を巧みに使い、相手と入れ替わった橘田が右足でゴール前にグラウンダーのクロスを送ると、小林の対応に入った蜂須賀オウンゴールを誘って、前半に4点目を手にする。

川崎Fの鋭い攻撃に耐え切れず、大量失点の仙台だが、後半の頭から松下、平岡、真瀬のカードを切り、反攻に転じて1点を返す。58分、上原の浮き球パスをボックス左の氣田が折り返すと、マルティノスが右足でフィニッシュ。上原がこぼれ球を押し込み、1点を返す。

その後も押し気味に試合を進めた仙台だが、トドメを刺そうと72分にベンチスタートの三笘と家長を投入した川崎Fが狙い通りの5点目。83分、小林の落としを受けた旗手がドリブルでボックス右に持ち込み、右足シュートをゴール左下に決め、勝利をさらに決定づけた。

結局、谷口や脇坂の交代カードを切り、試合を終わらせにかかった川崎Fが5-1の大勝で飾り、これで開幕から無傷の3連勝。FUJI XEROX SUPER CUP 2021を含めると、4連勝となっている。

ベガルタ仙台 1-5 川崎フロンターレ
【仙台】
上原力也(後13)
川崎F
小林悠(前12、前39)
遠野大弥(前25)
OG(前33)
旗手怜央(後38)