6日、明治安田生命J1リーグ第2節の名古屋グランパスvs北海道コンサドーレ札幌豊田スタジアムで行われ、1-0で名古屋が勝利を収めた。

開幕戦でアビスパ福岡相手にマテウスの2ゴールで勝利した名古屋。一方の札幌は、ホームに横浜FCを迎え5-1と快勝を収めていた。

名古屋はミッドウィークガンバ大阪戦が、G大阪のチーム内での新型コロナウイルス(COVID-19)感染者が出たために直前で中止に。1週間空いての試合は、FW柿谷曜一朗、FW相馬勇紀が外れ、FW前田直輝とMFガブリエルシャビエルが先発に名を連ねた。

対する札幌は、開幕戦の勝利の後、ミッドウィークYBCルヴァンカップアビスパ福岡と戦い、2-3で勝利。その試合はターンオーバーを敷いており、名古屋戦に向けては開幕戦と同じ11名をピッチに送り出した。今節はJ1通算300試合目。20年ぶりの開幕連勝を目指す。

試合は立ち上がりから激しさを見せ、球際のデュエルが各所で起こる。

徐々に札幌が細かなパスワークと大きなサイドチェンジから名古屋陣内でプレーする時間が増えていく形に。名古屋はボールを奪ってからスピードを上げてカウンターを狙う。

最初に決定機を迎えたのは札幌。16分、名古屋の前田が横パスをミス。これを見逃さなかった小柏が拾うと、そのままドリブルでゴール前へ。ボックス手前でアンデルソン・ロペスへと横パスを出すと、そのまま強烈なシュート。しかし、GKランゲラックがセーブする。

名古屋は25分、左サイドを突破した吉田が裏を取ると、ハーフスペースに走り込んだ山﨑へパス。ボックス内に侵入した山﨑は折り返すも、ガブリエルシャビエルはシュートを打てず。チャンスを生かせない。

その後も押し込む時間が続く札幌は31分、最終ラインからのロングボールをクリアが小さくなると、ボックス内でルーカスフェルナンデスダイレクトボレー。しかし、GKランゲラックが落ち着いてセーブする。

43分にはFKからマテウスがクロス。これをボックス内で米本がヘッド。しかし、これは枠を捉えられない。さらに45分にはボックス手前で縦パスを受けた山﨑が反転してドリブル突破。ボックス内に入るも、GK菅野が鋭い飛び出しを見せてシュートを打たせない。

互いに交代なしで迎えた後半。札幌は48分にチャンス。宮澤のスルーパスに抜け出したルーカスフェルナンデスがボックス内左から中央へパス。小柏がスルーするとファーサイドの金子が拾うも、シュートは打てない。

なかなか流れを掴めない名古屋は54分に一気に3枚替え。山﨑、ガブリエウ・シャビエル、米本を下げ、相馬勇紀、柿谷曜一朗、長澤和輝を投入。トップに前田を置き、右にマテウス、左に相馬、トップ下に柿谷を置く形にした。

それでもペースは札幌のまま。右サイドを細かく繋いで崩すと、中央のチャナティップへの浮き球のパスをダイレクトで前へ。これに反応したアンデルソン・ロペスが胸トラップからボックス中央でボレーシュート。しかし、これは力なくGKランゲラックがセーブする。

なかなかチャンスを作れない名古屋だったが75分にビッグチャンス。左サイドでボールを繋ぐと、相馬が中央へクロス。これをマテウスがダイレクトヒールで落とすと、裏に抜けた前田がGKと一対一でシュート。しかし、GK菅野が顔面でセーブし得点を許さない。

すると名古屋が一瞬の隙を突いて先手を奪う。82分、右サイドでマテウスが粘るとオーバーラップした宮原にパス。宮原が持ち出し前田にパスを送ると、前田がボックス内から折り返し、最後は相馬が合わせて名古屋が先制する。

ペースを握りながらも先手を奪われた札幌は、金子と小柏に代えて、菅大輝とドウグラス・オリヴェイラを投入する。

その札幌は後半アディショナルタイムに左CKからのクロスをボックス中央でキム・ミンテがヘッドも枠に飛ばない。

その後も札幌はゴールを目指すが名古屋の集中した守備は崩せずにタイムアップ。名古屋が相馬のゴールを守り切り、開幕連勝を記録。札幌は攻めながらもゴールが遠く、20年ぶりの開幕連勝はならなかった。

名古屋グランパス 1-0 北海道コンサドーレ札幌
名古屋
相馬勇紀(後37)