ついにドライバーの目の前に姿を現した、新型レーザー式移動オービス。その実力はまだ未知数だが、各メディアは、こぞって「レーザー探知機では探知できない」と、まことしやかに報道している。果たしてその真相は?

h2有効性はともかく、レーザー探知機はちゃんと反応しましたけど、何か?
無粋な白い箱(LSM-300)からまるでガンダムのような外観に変身したLSM-310。なんだか別物みたいに見えるけど、実際はストロボとカメラ部分を2分割し、写真をカラー化しただけなのだが?
サイドの留め金具を外して2分割するタイプ。前モデルの重量が25㎏だったから、単純計算すると1個、12.5kg。運搬やセッティング等、取り回しがよくなること請け合い?
取材車のレーザー探知機が反応したのがこの位置(約30m手前)。感知できないことはないが、鳴った時にはすでに測定済みという可能性が高い。

 当情報局が新型移動オービス、LSM-310に初めてでくわしたのは、大阪市を南北に貫く新御堂筋線は堂山交差点でのこと。交差点の手前、約30m手前でレーザー探知機が鳴り始め、路肩部分に目をやると、正真正銘の新型レーザー式移動オービスが!

 あれ? 「新型はレーザー探知機では探知できないように改良された」はずなのでは?

 ちなみに、当情報局は、すでに昨年10月に、新型のデビュー情報をいち早くSCOOPしていたのだが、その時に掴んだ前モデルとの変更点は以下の通り。

1.電子式カラーカメラを採用
 ※白黒カメラ方式からカラーカメラ方式に変更したことで、証拠写真がより明確に判定できるようになった。

2.本体部と発光部を2分割
 ※2分割化で、個々軽量化されたことことで「運搬・設置性」が向上。

 つまり、改良点は運搬や設置時の取り回しを良くしたことと、写真をカラー化したことだけ。確かに撮影性能はアップしたと言えるが、肝心の速度測定性能に関しては製造メーカーである東京航空計器が作成したパンフレットでは、一切、触れられていなかったというわけだ。

 ところが、各メディアの報道によると、「市販のレーザー探知機(レーダーレーダー探知機)では感知できないようにレーザー波の周波数を変えた」ということになっている。でも、当情報局の探知機は、ちゃんと反応したんですけどね? 一体、どうなっているんですかね?

 まっ、確かにこの反応距離では、気づいた時にはすでに計測&撮影済みという可能性が高い。実質的には回避可能な距離では探知できないということになる……が、ちょっと待て! それって前モデルのLSM-300でも言われていたことであり、なにも今に始まったことではない。もちろん、聞いても「捜査上の秘密」ということで警察やメーカーは絶対に公開しない以上、なんらかのモディファイがされた可能性は否めないが、それにしても、今さら騒ぎ立てることでもないというのも事実。それよりドライバーが1番知りたいのは、その「速度測定の精度」なのだから。

 とにかく、この国では報道を鵜吞みにすることは非常に危険なことだということをもう1度、認識たほうがよろしいのでは?

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