皮膚の病気により体毛が生えず、地肌が剥き出しの状態で発見された捨て犬は、その姿から映画『ハリー・ポッター』シリーズに出てくるキャラクターに似ていたことから“ドビー”と名前が付けられた。この犬を新しい家族として迎え入れた飼い主が愛情を注いでケアすると、半年で体毛が生えそろい、幸せそうな笑顔を見せる大変身を遂げた。『Daily Star』などが伝えている。

米テキサス州キャロルトンを中心に活動する犬の保護団体「Cane Rosso Rescue」は、半年前に1匹の捨て犬を保護した。その犬は皮膚疾患の1つである“疥癬(かいせん)”を患っていた。

疥癬は皮膚にヒゼンダニが寄生することにより激しい痒みが引き起こされ、かきむしってしまうために脱毛などの症状が発生するという。通常は体内の免疫システムにより深刻な状態にはならないが、免疫力が低下していると症状が悪化してしまう。

この捨て犬の場合も症状が進行している状態で、体じゅうの毛が抜け落ちてしまい、ピンク色の地肌が丸見えになっていた。道路の端で体を丸めていたこの犬は、その見た目が『ハリー・ポッター』シリーズに登場するキャラクターに似ていたことから“ドビー”と名付けられた。

ドビーはチワックスというチワワダックスフントの交配種で小型犬ならではの可愛らしさを持つはずだが、耳から尻尾の先まで全く体毛が無いことに加え、耳はボロボロになっており、犬ではない別の生き物のようにも見える様相をしていた。

そんな痛々しい姿のドビーと出会ったブライリーさん(Brylee)は、保護施設からドビーを引き取り新しい家族として迎え入れた。それから半年間、体毛が無く体温調節が難しいドビーに温かい洋服を着せ、多くの愛情を注ぎ病気の治療を進めてきた。

そしてドビーを迎えてから現在までの姿をスライドショーにしてTikTokに投稿した。保護施設にいた頃は痛々しい姿だったドビーが、今では体毛が生えそろい、カメラに向かって元気いっぱいに笑顔を向けている。

体毛が無いせいで何色の犬かも分からなかった発見時の状態からは想像も付かないほどの大変身を遂げたドビーの姿に、ユーザーからは「あなたのような優しい人に見つけてもらえてよかった」「ドビーの嬉しそうな顔を見て涙が出たよ」「これはたくさんの人に見てもらいたい動画だ。たった1人のケアで1匹の犬を救うことができるんだ」といった声が寄せられた。

あるユーザーから「君はこの犬の人生を変えたね」とコメントが届くと、これにブライリーさんは「私の人生もドビーのおかげで大きく変わったわ。私の人生にドビーを迎え入れることができて、本当に幸せよ」と返している。

画像は『Brylee 2021年1月31日付TikTok「So glad Dobby came into my life!!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

海外セレブ・芸能のオンリーワンニュースならテックインサイト