―[絶対夢中★ゲームアプリ週報]―


『ブレイブリーデフォルトⅡ』
Nintendo Switchスクウェア・エニックス/7480円(税込)

◆古き良きFF観に歓喜

 2月26日RPGブレイブリーデフォルトⅡ』が発売されました。このシリーズは、もともと『光の4戦士 -ファイナルファンタジー外伝-』(2009年)という「FF外伝作」がルーツにあります。「王道ファンタジーRPG」をコンセプトに、ジョブチェンジシステムクリスタル光の戦士といった世界観を『FF』から引き継いでいます。

 最新作『ブレイブリーデフォルトⅡ』もまた、多くのプレイヤーから「古き良き『FF』という感じで楽しい」「『FF3』や『FF5』が好きならオススメ!」という声が上がっています。

◆『FF』シリーズの人気を決定づけた『FF3

ブレイブリーデフォルトシリーズを遊んでいると、『FF3』の存在の偉大さを感じるというのは私だけではないでしょう。

FF3』は1990年4月にファミコン向けに発売されたタイトル。4人の少年がクリスタルに導かれ、光の戦士として世界を救う旅に出ます。この『FF3』はシリーズで初めてミリオンセラーとなり、その後のブランド成功の礎を築いた重要な一作。

 初代が大ヒットしてシリーズ化されるゲームが多い中、『FF1』『FF2』はやや地味な立ち上がりで、最初から『ドラクエ』の対抗馬という位置づけではありませんでした。この『FF3』で大ブレイクした印象です。

 なんといっても特徴的なのが「ジョブチェンジシステム。全員最初は「たまねぎ剣士」。ここからダンジョンの属性やそのときのボスに応じてジョブを臨機応変に変更し、対応していきます。ナイトキャップ姿でベルを振る「風水師」や猫耳フードの「導師」など、ミニキャラの可愛さもあってジョブチェンジにハマったのを覚えています。

召喚魔法も『FF3』で初登場!

 もうひとつ召喚魔法も『FF3』から。バハムートリヴァイアサン(『3』では「リバイアサン」)、オーディン、シヴァもここが初出です。ファミコンとしては演出が派手で当時からビジュアルにも力が入っていました。

 といっても、私の記憶にもっとも深く刻まれているのはラストダンジョンクリスタルタワー」の長さと厳しさ(笑)。一度突入するとセーブもテレポも不可! 高橋名人ではないですが、親から本当に「ゲームは1日1時間」と言い渡されていたので、深夜にコソコソと隠れてなんとかクリアしました。

 1990年は、2月に『ドラゴンクエスト4』が発売。4月には元祖シミュレーションRPGファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣』、12月にはゲームボーイ屈指の人気RPGSa・Ga2 秘宝伝説』も出ています。もしタイムスリップできるなら、1990年に戻ってRPG風呂に溺れたいですね(笑)

ジョブチェンジシステムは健在!

 さて、今回の『ブレイブリーデフォルトⅡ』は、これまでとは異なり「エクシラント大陸」が新たな舞台。この地に漂着した船乗りの青年セスが、亡国の王女グローリアと出会うところから始まります。魔導書を研究する学者のエルヴィスと彼に雇われている傭兵の女性アデル、4人がクリスタルを取り戻すため、5つの国を巡ることに……。

 システム面ではジョブチェンジは健在。ジョブ名も「すっぴん」「白魔導士」「赤魔導士」「狩人」……と初期『FF』ファンなら懐かしさ満点でしょう。『2』からは新ジョブ竜騎士」「吟遊詩人」「ギャンブラー」なども加わっています。

 戦闘はコマンド式を継承しつつ、戦略的な「ブレイブ&デフォルトシステムポイント。最大3ターンまで行動を前借りして一気に攻める「ブレイブ」と、防御に徹して行動を後ろに回す「デフォルト」、2つのコマンドがカギを握っています。

ブレイブリーデフォルトシリーズをきっかけに、久々に『FF3』を振り返ってみるのもいいかもしれません。現在、スマホではリメイク版が配信されています。オリジナル版は、3DSWii Uバーチャルコンソール、もしくはファミコンミニで遊べます。

FF1』の世界観、『FF2』のドラマチックシナリオ展開をうまく引き継ぎ、そこにジョブチェンジ召喚獣といったプレイヤーワクワクさせる要素を盛り込んだ『FF3』。その遺伝子は『ブレイブリーデフォルトシリーズに受け継がれています。<文/卯月鮎>

【卯月鮎】
ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も

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