妖怪漫画の第一人者として「ゲゲゲの鬼太郎」をはじめ数多くの漫画を世に送り出し、2015年にこの世を去った漫画家、水木しげる。彼の生誕99年を記念した「水木しげる生誕祭」が7日に開催され、水木の99回目の誕生日である3月8日(月)から3年間に行われる「水木しげる生誕100周年記念4大プロジェクト」の内容が発表された。

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まずは1963年に誕生し、「週刊少年マガジン」や「週刊少年ジャンプ」などで連載された水木の代表作「悪魔くん」の新アニメが始動。1万人に1人の天才少年である悪魔くんが、悪魔と十二使徒の力を借りて争いも飢えもない理想郷を作ることを目指す物語で、1989年にもテレビアニメ化されている。今回製作される新アニメでは、1989年版でシリーズディレクターを手掛けた佐藤順一が総監督を務め、追崎史敏がシリーズ監督、大野木寛がシリーズ構成を務める。

続いては、東映アニメーションが始めるキャンペーンプロジェクト「ゲゲゲ ゲゲゲの鬼太郎」。言わずと知れた水木の代表作「ゲゲゲの鬼太郎」の魅力を伝えるべく、1968年に放送を開始したテレビアニメ第1期から、2018年に放送を開始した第6期まで全6シリーズを同時使用したキャラクター展開がスタート。鬼太郎をはじめ、目玉おやじねこ娘など人気キャラクターの変遷が確認できるキービジュアルはファン必見の仕上がりに。

さらに、2020年春まで放送されていたテレビアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」第6期の映画化も決定。『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』というタイトルで、鬼太郎の誕生の謎に迫るストーリーが展開。鬼太郎役の沢城みゆきと、鬼太郎の父役として野沢雅子の続投も決定している。

また「妖怪」をメインテーマに、水木が後世に伝えるために描いた数々の作品を紹介していく「水木しげる生誕100周年記念展」の開催も決定。生誕100年という節目にさまざまなかたちで展開する水木しげるワールド。続報に乞うご期待だ。

<コメント>

野沢雅子(1・2期鬼太郎役、6期目玉おやじ役)

水木しげる先生、生誕99年おめでとうございます。『ゲゲゲの⻤太郎』映画になるそうです。うれしいですね。ワクワクしています。ぜひお友達を誘って、観に来てくださいね」

古川登志夫(6期ねずみ男役、「悪魔くん」89年版メフィスト2世役)

水木しげる生誕祭にご参加いただいた皆様、楽しんでいただけましたでしょうか?そして本日発表された『悪魔くん』のアニメ化は、想像以上のビッグニュースでした!僕もなにかしらの形で関われるとうれしく思います」

●原口尚子(水木プロダクション・水木しげる氏長女)

水木しげる生誕100年をこのように賑やかに盛り上げていただき、ありがとうございます。皆さんどうぞ楽しみにしていて下さい!不自由な生活を強いられる現在ですが、生誕100年の来年こそはもっと状況が良くなることを祈りつつ…!」

●平井伸治(鳥取県知事)

「『まんが王国とっとり 生誕99年 水木しげる生誕祭』のご視聴ありがとうございました。映画『ゲゲゲの⻤太郎』など万々歳です!100歳のお誕生日に向け盛り上がる先生のふるさと鳥取県境港市へ、感染防止対策をとってぜひお越しください」

●伊達憲太郎(境港市長)

水木しげる生誕祭に参加された皆様ありがとうございました。水木しげる先生の生誕100周年記念として、映画『ゲゲゲの⻤太郎』の制作決定などが発表され、期待と喜びでいっぱいです。境港市としても来年の生誕100年を盛り上げていきたいと思います」

●永富大地(東映アニメーション株式会社プロデューサー)

水木しげる生誕100周年記念4大プロジェクトのうち、映画『⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎』と新作アニメ「悪魔くん」をプロデュー スさせていただくことになりました。この2作品を映像化できる喜びとプレッシャーで身が震えております。もちろん全身全霊で取り組みます。毎年3月の鳥取県さん境港市さんとの生誕祭、そして11月に調布市さんで実施されるゲゲゲ忌で随時情報を発表できればと思っております!一緒に水木先生の100周年を盛り上げてください!」

文/久保田和馬

「妖怪」をメインテーマにした「水木しげる生誕100周年記念展も開催/[c]水木プロ [c]水木プロ・フジテレビ・東映アニメーション