漫画家・水木しげるさんの生誕99年を記念した「水木しげる生誕祭」(主催・⿃取県境港市)が3月7日開催され、生誕100年記念プロジェクトとして、新アニメ『悪魔くん』の始動やアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』の新作映画が発表された。

【写真】新アニメ『悪魔くん』&『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』ビジュアル、懐かしのテレビアニメビジュアルも

 今年2021年3月8日の生誕99年から、生誕100年、生誕101年の3年間を「生誕100周年事業期間」として、さまざまな取り組みを行う予定となっており、今回その中で、「水木しげる生誕100周年記念プロジェクト」を発表。「水木しげる生誕祭」には、声優の沢城みゆき(6期⻤太郎役)、野沢雅子(1・2 期鬼太郎役、6期目玉おやじ役)、古川登志夫(6期ねずみ男役)、藤井ゆきよ犬山まな役)らが出席した。

 「水木しげる生誕100周年記念プロジェクト」の1つ目は、新アニメ『悪魔くん』の始動。『悪魔くん』は水木さんの代表作の⼀つで、⼀万年に⼀⼈の天才少年・悪魔くんが、悪魔と⼗⼆使徒の⼒を借りて、争いも飢えもない理想郷を創ることを目指す物語。最初の作品は1963年、水木さんが貸本漫画家だった時代に出版され、その後「週刊少年マガジン」や「週刊少年ジャンプ」などにも内容を変えて連載。1989年にはテレビアニメ化された。

 新アニメでは、1989年版のシリーズディレクターだった佐藤順⼀が総監督、シリーズ監督を追崎史敏、シリーズ構成を大野木寛が担当。今回の新アニメ化発表にあたり、『悪魔くん』の新ビジュアルも公開された。1989年版の埋れ木真吾の悪魔くん、今回の主人公・2代目悪魔くん、そしてメフィストで構成された、新旧交わるビジュアルとなっている。

 2つ目は、2018〜20年に放送されたアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』第6期が、『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』のタイトルで映画化されることも決定。みんなが知っているようで知らない鬼太郎の誕生…その隠された謎に迫るストーリーとなっている。声優キャストとして、鬼太郎役を沢城みゆき鬼太郎の父役を野沢雅子が務める。野沢は「『ゲゲゲの鬼太郎』映画になるそうです。嬉しいですね。ワクワクしています。ぜひお友達を誘って、観に来てくださいね」とコメントした。

 3つ目は、東映アニメーションが『ゲゲゲの鬼太郎』の魅⼒を伝えるべく、1968年に放送を開始したテレビアニメ第1期から、2018年に放送を開始した最新の第6期まで、全6シリーズを同時使用してキャラクター展開を開始。プロジェクト名を6シリーズの同時使用にちなみ「ゲ」を6個にした「ゲゲゲ ゲゲゲの鬼太郎」とし、これを記念して第1期~第6期の中から選出した、全6シリーズの鬼太郎たちが集合した新しいキービジュアルも公開された。

 4つ目は、「水木しげる生誕100周年記念展覧会」の開催が決定。メインテーマは妖怪で、後世に伝えていくべき「妖怪」とは何なのか、「昔の⼈の残した遺産」を水木しげる先生が後世に伝えるために描いた数々の作品と共に紹介していく予定となっている。

(左から)新アニメ『悪魔くん』ビジュアル、新作映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』ビジュアル (C)水木プロ (C)水木プロ・フジテレビ・東映アニメーション