人員削減で仕事は増える一方……

人員削減で仕事は増える一方……

職場で働いていると、受け入れがたい理不尽に直面することは多々ある。あまりに不満が重なると、時に体調や精神にも異常をきたすことも。会社を辞めようという気持ちになる場合だってあるだろう。

今回はキャリコネニュースに寄せられたエピソードの中から、医療関係の現場の声を抽出してお届けする。(文:コティマム)

「患者様のために」は建前 実態はパワハラセクハラ、ワンマンの院長

40代女性は、看護師として勤務する病院について実態を明かす。

「『患者様のために』という理念を掲げ、評判も良かった病院に入職しました。実態はパワハラセクハラ、ワンマンの院長が気分次第で振り回す病院。看護師や他のスタッフの頑張りで評判を保っていました」

手術を一日10件するような急性期病院で、予定されていた手術が遅れる、早まるといったこともあり、看護師は朝からスケジュールを組むのが大変だという。それでも、パワハラワンマン院長は好き勝手なことを言い、手術の予定をいきなり早めたり、遅くしたりすることが多々あった。

「ある日、院長から『外来が終わらないので予定手術を遅らせる』と連絡があり、患者さんや家族に伝えました。しばらくすると、『やはり予定通りに始める』と連絡を寄越してきたので、また伝え直してバタバタと準備していると、今度は『遅らせるかも』と。結局、予定通りに手術は始まりましたが、振り回されたおかげて他のスケジュールがまったくできませんでした」

ただでさえ忙しい急性期の病棟で、院長の発言に振り回され、慌ただしく動く看護師たち。手術の予定がコロコロ変わることは、患者さんにとっても不安になる。

女性は「色々と不満はありましたが、『何が患者様のための医療だ!』と見切りをつけたのはこの一件です。多忙なのは分かりますが、自分ひとりで手術ができる訳ではないことを忘れてるのか、知らないのか。付き合いきれないし、フォローしたくもないと思いました」と不満をぶつけている。

人員削減でひっ迫する現場 院長夫人「やりなさいよ、やればいいのよ」

個人病院で26年間にわたり医療事務をしている50代女性は、経営者である院長夫婦の態度に憤る。

女性の仕事は受付、電話対応、院内薬局での薬の処方や説明、レジ、レセプト、請求書等の作成と多岐にわたる。それだけでなく、患者さんに処方する薬が不足していた場合は、自宅まで配達も行うという。

「さらに個々の患者さんの予防接種スケジュール管理、病院内の掃除、雑用。年に数回の待合室の床磨き。清掃業者は入らず、ワックスがけやエアコンの掃除もひとりでこなします」

ところが、勤続年数が長くなるにつれて院長夫婦の性格や経営状態なども見えてきたという。

「先生の身体も病院建物もガタが来て、収入は減り出費は重なる一方。毎日イライラし、自分の思うようにならないと患者、業者、職員に対し大声を出し怒鳴り散らします。自分のミスは人のせい、人のミスは100倍攻撃。年々、頑固さは増加し、体力は衰える。目や耳も悪くなる一方でボケ症状も出て、診察室はごみ屋敷。こんな状態でまともな診察、判断ができるのか?」

現在はコロナの影響で患者さんが減り、人員削減しているところ。そのため、女性の仕事量はさらに増加している。

「人員削減したせいで、残された職員は仕事が増える。奥さんからは『やりなさいよ、やればいいのよ。今まできて、なぜできない?』と、他人事の用にあしらわれました。私自身、病院の事を思って午後休診の日も残って仕事をしてました。院長夫婦は『後はよろしく~!』と言い残し何度旅行に行ったことか」

院長夫婦の態度に悔しさを滲ませる女性。体にも異常が現れ始めて「これからの人生や年齢を考えて辞めよう」と思うようになったという。

「退職を考えていた頃に、いつものように奥さんが理不尽な事で怒鳴り出し、『あなたおかしいんじゃないの?』と言われた。『おかしいのはあなた達夫婦です』と吹っ切れ、退職を決心しました」と明かしている。

※キャリコネニュースでは引き続き「会社辞めよう」と思った瞬間自分の性別がマイナスになっていると感じたことなどのアンケートを募集しています。

医療従事者が退職を決意した瞬間「仕事を押しつけ旅行に行く院長夫婦。人員削減で仕事は増える一方です」