3月12日より、好評放送中TVアニメ「蜘蛛ですが、なにか?」と居酒屋「米とサーカス」(渋谷PARCO店、高田馬場本店)のコラボレーション企画がスタートします。このコラボに先立ち、本作のOPテーマ「keep weaving your spider way」を歌うアーティスト・安月名莉子さんが、「米とサーカス」渋谷PARCO店にて開催された試食会に参加しました。その模様をたっぷりレポートします。

スーのエルローバラドラードハイボール

蜘蛛ですが、なにか?」は異世界に転生して蜘蛛になった女子高生「私」(愛称:蜘蛛子)が、巨大ダンジョンの魔物を相手に奮闘するストーリー。一方の「米とサーカス」は獣肉や昆虫食などの珍味をウリにした居酒屋です。今回のコラボでは、蜘蛛子の食べてきた「魔物グルメ」が再現されるほか、キャラクターをイメージしたドリンクなどが提供されます。

■1品目「スーのエルローバラドラードハイボール

食前酒とばかりに用意されたのは、「スーのエルローバラドラードハイボール」。第2話で蜘蛛子が死闘を演じたヘビの魔物「エルローバラドラード」に見立てたハブ酒とブルーキュラソー柑橘系リキュール)をカクテルし、ソーダで割ったハイボールです。ポイントは、スーのイメージカラーを再現した美しい色合い。「ハブ酒は初めて」という安月名さんですが……お味はいかに!?

安月名「ハブ酒というと癖の強いイメージがありましたが、臭みがないどころか、爽やかな香りが好みでした。蜂蜜のような甘みと柑橘系のすっきり感があって、とってもおいしかったです! ハイボールが好きなので、ごくごく飲んでしまいました」

■2品目「フィンジゴアットレモンサワー」&「フィンジゴアットレモネード

続いては、第3話に登場したスズメバチの魔物「フィンジゴアット」のレモンサワー。自家製レモネードを使ったサワーで、スライスしたレモンの上に本物のオオスズメバチが飾り付けられています。ノンアルコールの「フィンジゴアットレモネード」もオススメです。

安月名「こんなに間近でオオスズメバチを見たことがないので、飲むときに目が合うのが怖かったです! でも、レモンサワーは間違いないおいしさでした。酸味の強いレモンサワーが好きな人には、たまらないと思います。オオスズメバチはローストされていたので、普通に食べられるみたいですが……私は食べられませんでした(泣)」

アルコールだけではなく、女性キャラクターをイメージしたノンアルコールカクテルも充実!

■3品目「カティアシャーリーテンプル」

ティアをイメージした「カティアシャーリーテンプル」は、グレナデン・シロップざくろシロップ)をジンジャーエールで割ったノンアルコールカクテルで、ミックスベリーがトッピングされています。

安月名「見た目がかわいくて、おしゃれ。これは絶対に女子が好きなカクテルです。すっきり甘酸っぱい味わいなので、こってりした料理と相性がよさそう」

■4品目「フィリメスのミックスジュース」

フィリメスをイメージした「フィリメスのミックスジュース」は、パイナップルジュース、オレンジジュース、レモンジュースにカットマンゴーをトッピング。

安月名「毎朝、フルーツを食べるくらいのフルーツ好きなので、贅沢な組み合わせが嬉しいです。これだけでもお腹がいっぱいになりそう。デザート感覚で飲みたいです」

■5品目「ユーリカルピスフロート」

そして、ユーリをイメージした「ユーリカルピスフロート」は、牛乳割りのカルピスにホイップクリーム、キュウイピューレ、チョコスプレーがトッピングされています。

安月名「ただでさえカルピスを牛乳で割るのが大好きなのに、ホイップクリームまであるなんて……! 最近、健康のために生クリームを控えていたので、涙が出るくらい幸せでした。キウイの酸味があってくどくないのが嬉しいです」

ここからはいよいよ作中の魔物をイメージした料理が登場。未知なる迷宮に足を踏み入れる安月名さんの反応は……!?

■6品目「エルローゲーレイシューの姿揚げ」

まずは「エルローゲーレイシューの姿揚げ」から。エルローゲーレイシューは第4話で蜘蛛子が「タニシ」と認識し、かぶりついた瞬間、あまりのまずさに昇天した“いわくつき”の魔物です。こちらは深海生物オオグソクムシを食用色素で紫に染めて再現。さらに、蜘蛛子の“アレ”を再現したあおさ海苔ソースを絡めていただきます。

安月名「上から見ると普通の揚げ物に見えるので、全然怖くなかっのですが、下から見ると脚がいっぱいあって……。ちょっと泣きそうになりました。しかも、蜘蛛子ちゃんが『この世のものとは思えんわ』と言っていた魔物なので、なかなか口に入れられなくて。でも、頑張って食べてみたら……おいしかった~! たとえるなら、殻の厚いエビ。エビの香ばしさとあおさ海苔ソースの風味が広がって、気づくと普通に食べていました。蜘蛛子ちゃんみたいにレベルアップした気分です」

■7品目「エルローフロッグの丸焼き」

異世界転生した蜘蛛子が初めて捕食したカエルの魔物「エルローフロッグ」。こちらの一品は蜘蛛子の糸に捕らえられたエルローフロッグをイメージし、本物のカエルを丸焼きにして食用色素で色づけしたものです。蜘蛛糸と毒液は、カダイフという極細の麺とブルーベリーマヨネーズで再現しています。

料理が運ばれてくるやいなや「来たー!」と盛り上がる安月名さん。カエルの顔をまじまじと確認し、「意外とかわいい」と大喜びの様子でした。

安月名「まるごと食べられるそうなので、蜘蛛子ちゃんみたいにかぶりついてみました(笑)。最初は色合いにびっくりしましたけど、おいしかったです。うまみが凝縮した鶏肉のような味わいで、焼き鳥感覚で食べられます。お酒のつまみにぴったり」

■8品目「地龍アラバの手羽焼き」

蜘蛛子が恐れをなして逃げ去った、最強とも言うべき魔物「地龍アラバ」。こちらは、全長25cm越えの「ワニの脚」を水色に着色した手羽焼きです。爪と鱗から、アラバの禍々しさが伝わってきます。

この頃になると安月名さんも“珍味”に慣れてきたのか、いきなりアラバと握手。蜘蛛子が恐れをなした最強の敵と手を取り合って、笑顔で撮影をしていました。

安月名「アラバとは意外と仲良くできそうです(笑)。ワニってもっと臭みが強いのかと思ったら全然そんなことはなくて。色合いが毒々しいのですが、お味は鶏肉に近く、さっぱりしていて食べやすかったです。溶岩をイメージしたピリ辛トマトソースを絡めるとさらにおいしく食べられました」

■9品目「蜘蛛子のピンクピラフ

続いては、蜘蛛子をイメージしたピンクピラフ。鹿のような魔物「エルローモワジシス」をイメージした鹿の挽肉と蜘蛛の形をしたチップスが添えられています。エルローモワジシスは原作第2巻に登場した魔物で、アニメ第6話でも勇者ユリウスたちがエルロー大迷宮で撃破していました。

ジビエ(野生の獣肉)を食べるのは初めてという安月名さんですが……。

安月名「ピラフは鮮やかな見た目とは違ってシンプルな味付けですが、エルローモワジシスが濃いめに味付けされているので、どんどんご飯が進みます。獣のにおいはそこまで強くなく、私みたいに初めてジビエを食べるという人にもオススメです。あと、蜘蛛子ちゃんのチップスがかわいかった!」

■10品目「蜘蛛子が食べたかった地竜の卵オムライス

第2話で大きな卵をゲットした蜘蛛子は、オムライスや玉子焼きに思いを馳せながら卵を割ろうとします。しかし、殻を破れなかったどころか、人間に奪われるという悲しい結末に……。こちらは、そのとき蜘蛛子が想像したオムライスをイメージした一品です。ライス部分にはタマネギと鶏肉がたっぷり詰まっており、デミグラスソースケチャップでいただきます。

安月名「ケチャップで描かれた蜘蛛子ちゃんの顔がかわいくて、食べるのに少し躊躇しちゃいました。このオムライスのポイントはなんといっても、ふわふわの玉子焼き。半熟具合が絶妙で、口に入れた瞬間とろけるかのようでした。濃厚なデミグラスソースとも相性ばっちり。ただ、蜘蛛子ちゃんがケチャップたっぷりのオムライスを想像したのは、ダンジョンだとなかなか濃い味付けのものが食べられないからなのかなと思うと、悲しくなってしまいます」

■11品目「レッサータラテクトに捕食されるエルローゲネセブン」

蜘蛛子が第5話で「今まで食べたどんな魔物よりもうまい!」と大絶賛したナマズのような魔物「エルローゲネセブン」。こちらは、蜘蛛子がエルローゲネセブンを捕食したシーンをナマズのフライと乾燥させたタランチュラで再現しています。溶岩地帯をイメージした四川風ソースのインパクトもすごい!

安月名「蜘蛛子ちゃんがナマズはおいしいと言っていたので、ずっと楽しみでした。実際、期待通りのおいしさでした。蜘蛛子ちゃんが絶賛した通り、ふわふわな白身にほどよく脂がのっていて、辛めのソースがよく合います」

そして、安月名さんはタランチュラも試食! 「これもエビのような風味ですね! 脚も胴体も両方食べました。いろいろ食べてきて、毒耐性がついたのかも(笑)」とのことで、ここに来てさらにレベルアップ&スキルアップしたようです。

■12品目「フェイのアイスクリームパンケーキ

締めは、フェイがモチーフのアイスクリームパンケーキ黒ゴマアイスと水色に着色したパンケーキに、ホイップクリームミックスベリーを添えたデザートです。

安月名「黒ゴマアイスとパンケーキがこんなにマッチすることに驚きましたし、フランボワーズソースと黒ゴマアイスが合うのも意外でした。さっぱりしていておいしかったです。見慣れたパンケーキが水色なのは不思議な感覚でしたけど(笑)」

最後に、試食会を終えての感想について伺いました。

安月名「驚きの連続でしたが、とても楽しかったです! アニメに登場したキャラクターや魔物をイメージした料理ばかりなので、きっと『蜘蛛ですが、なにか?』の世界に入り込んでいただけると思います。ここでしか食べられないものをたっぷり堪能してください」

【取材・文:岩倉大輔】

「蜘蛛ですが、なにか?」のOPテーマ「keep weaving your spider way」を歌うアーティスト・安月名莉子さん/(C)馬場翁・輝竜司/KADOKAWA/蜘蛛ですが、なにか?製作委員会