インテルを率いるアントニオ・コンテ監督が、8日に行われるセリエA第26節アタランタ戦の前日会見に出席した。インテルのクラブ公式HPが7日に同監督のコメントを伝えている。

 現在、インテルセリエAで2位ミランに3ポイント差をつけて首位を走っている。現時点で得点数「62」はリーグトップ、失点数「25」も3位ユヴェントスに次いでリーグ2位だ。コンテ監督は攻守にバランスの取れたチームづくりの重要性についてコメント。「どんなチームであっても、攻守のバランスを考えなくてはならない。双方に選手を巻き込み、その重要性を理解してもらうことで、良い結果が得られている」と話している。

 対戦相手のアタランタは爆発的な攻撃力が特徴のチームで、今シーズンのセリエAにおける得点数「60」はインテルに次ぐ数字だ。コンテ監督はアタランタの特徴にも言及している。

チャンピオンズリーグでもビッグクラブを相手に良い戦いを繰り広げているチームだ。どこが相手だろうとしっかりゴールをこじ開ける力を持っているから、確かに難しい試合になるだろう。まとまったチームで、戦術的にも優れており、素晴らしい選手も揃っている」

 インテルは5連覇を成し遂げた20092010シーズン以来、11季ぶりのスクデット獲得も視野に入ってきている。しかし、コンテ監督は目先の勝利にこだわることが重要だと主張。優勝を意識するのはまだ先の話だと考えているようだ。

「常に100%以上のものをチームに与えることを頭に入れて、仕事をしてきた。そのことを誇りに思わなければならないが、それは監督の義務でもある。それはインテルのような名門クラブでも同様だ。クラブのために、ファンのために、そして自分たちのために、これからも仕事をしていく。私のチームは常に勝つことを目標としているんだ。周りの評価は重要ではなく、1試合1試合勝ち続けることにフォーカスしたい」

インテルを率いるコンテ監督 [写真]=Getty Images