フランクフルトは8日、元日本代表MF長谷部誠との契約を2022年6月30日まで延長したと発表した。

 長谷部は昨季終了時に契約を更新した際、「引退後もブランドアンバサダーとしてフランクフルトに残留する」とアナウンスされており、今季限りでの現役引退が有力と見られていた。しかし、今季もここまでチームの主力として活躍を続けていることで、現役をもう1年続行することを決意したようだ。

 現在37歳の長谷部浦和レッズでデビュー後、2008年1月にヴォルフスブルクへと完全移籍。2008-09シーズンにはヴォルフスブルクブンデスリーガ優勝を達成した。一方、2013-14シーズンを過ごしたニュルンベルクでは2部への降格も経験している。フランクフルトでは2014年夏からプレーしており、ここまで公式戦通算228試合に出場。2017-18シーズンにはDFBポカール優勝を経験した。

 今季は開幕からセンターバックとしてフル出場を続けていたが、第8節から第11節にかけてはベンチで過ごす時期も経験した。それでも、第12節から再び先発に返り咲くと、2021年に入ってからは守備的MFとしてプレーしている。また、キャプテンを務めていたダビド・アブラーム氏が1月途中に現役を引退してからは、腕章を引き継いで出場している。

 フランクフルト長谷部やMF鎌田大地らの活躍もあり、ブンデスリーガ第24節を終えた時点でチャンピオンズリーグ出場圏内の4位と好調を維持している。

 長谷部は発表に際して自身の公式インスタグラム(@makoto_hasebe_official)を更新し、「チームと2022年6月30日までの契約延長に合意し、本日サインをしてきました。クラブやサポーターからの信頼を強く感じ、とても幸せに感じています。プロサッカー選手としてのこの時を大切に、一瞬一瞬を噛み締めながら引き続き頑張ります!」とコメントした。

長谷部誠がフランクフルトと1年の契約延長 [写真]=Getty Images