「軌陸車」も新幹線はちょっと違う!

完成前の新幹線で大活躍のメルセデス・ベンツ

新幹線の建設を担うJRTT鉄道・運輸機構独立行政法人 鉄道建設・運輸施設整備支援機構)が2021年3月から、「新幹線の建設現場で活躍する特殊な工事用機械」と題した動画をYoutubeに公開しています。

今回紹介されているのは、JRTTが保有する「工事用機械装置」の数々。これらは、高架橋などの構造物ができあがったのち、レールの敷設や電気工事などに用いられるものです。

そのなかに、メルセデス・ベンツのエンブレムをつけた車両があります。

たとえば「モルタル注入車」。セメントアスファルトモルタルを材料から練り上げ、軌道部に注入する装置を、メルセデス・ベンツの多目的作業型「ウニモグ」が牽引する構成です。ウニモグ高速道路の除雪車などにも用いられますが、タイヤとは別にレールを走るための車輪をつけた「軌陸車」として改造され、機関車のように用いられているのです。

また、電柱を持ち上げ、線路脇に建てていく「電柱建植用」の特種クレーン車も、ウニモグを改造したものだといいます。

一般的な建設現場では、レンタルの建機が使われますが、新幹線工事で用いられるものは極めて特殊であることから、JRTTが建機を保有し、工事が必要な箇所で工事業者に貸し出しているそう。新線の建設中にしかお目にかかれない車両群で、現在は九州新幹線 西九州ルートの武雄温泉~長崎間や、北陸新幹線の金沢~敦賀間で用いられているということです。

新幹線建設で用いられるメルセデス・ベンツの車両(JRTTの広報動画より)。