2010年から始まったマツダデザインテーマ「魂動-SOUL of MOTION」、新世代商品のマツダ3ではこれをさらに深化させています。目指すのは日本の美意識を礎とした「新たなエレガンス」を表現すること。一体マツダ3ファストバックではどのように表現されているのでしょうか。文・写真/萩原 文博

マツダ3ファストバックデザインコンセプトは「色気ある塊」
マツダ マツダ3 ファストバック 萩原撮影

マツダ3はマツダデザインテーマ「魂動(こどう)-SOUL of MOTION」をさらに深化させました。深化した魂動デザインが目指すのは、日本の美意識を礎とした「新たなエレガンス」の表現です。これは「引き算の美学」の考え方のもとに要素を削ぎ落としたシンプルなフォルムと研ぎ澄まされた繊細な光の表現で、時おり生命感を感じさせる「エレガントで上質なスタイル」を描きました。そしてマツダ3ファストバックは「色気ある塊」をデザインコンセプトとして、ファストバックというクルマの魅力を表現することを追求しました。

マツダ マツダ3 ファストバック 萩原撮影

ボディサイドはあえてキャラクターラインを使うことなく、リフレクションによる光の動きによって生命感を表現しています。さらに、力強いCピラーの造形によって、キャビンとボディがまるでひとつの塊となっているかのような、独創的なリアデザインを生み出しました。かつてないほどに力強い塊感を表現するとともに、いつまでも見飽きることのないような色気と魅力を造り上げています。また、シグネチャーウィングにはスポーティさが際立つダークメタリック調塗装を採用し、セダンとの個性を明確に描き分けています

マツダ マツダ3 ファストバック 萩原撮影

マツダ3はフロントノーズを低くデザインすることで、プロポーションの伸びやかさを際立たせています。このフロントノーズの低さは、フロント周りの機能を統合してスペース効率を最大化するというエンジニアブレークスルーによって生まれました。さらに、ホイールアーチ端の折り返し部分を完全に折り曲げる新構造を採用。これはタイヤをより外側に張り出し、ホイールアーチとの隙間を少なくして、スタイリッシュさを引き立てるための工夫となっています。

また、マツダ3では魂動デザインの深化に合わせたマツダの新たなランプ表現を行っています。ランプ形状のデザインでは引き算の美学の考え方のもとに無駄を削ぎ落とし、灯体としての本質を追究しました。光源やレンズ、基盤など、ランプとしての必要最小限を突き詰めていくことで、シンプルな美しさを表現しました。

マツダ3ファストバックサイドビュー
マツダ マツダ3 ファストバック 萩原撮影

マツダ3の特長のひとつが、ボディサイドの面造形です。シンプルながらも繊細に変化していく面は、美しく滑らかな反射の動きを生み出します。見る角度や光の当たり方がかわっても、その表情は途切れることなく連続していきます。この面造形を実現するために、ボディパネルをプレス成形するための金型作りに最新のコンピューター解析やこれまでの知見に加えて、モデラーの匠の技も投入しています。

マツダ3ファストバックのリアビュー
マツダ マツダ3 ファストバック 萩原撮影

力強いCピラーの造形によってキャビンとボディが一つの塊のように見える個性的なリアデザインマツダ3ファストバックの特長です。リアコンビネーションランプにも4灯の丸型ランプを採用し、前方へ向かうようなグラデーション発光を採用しました。そのうえで、ファストバックでは、立体的なアウターレンズで塊感を演出しています。ボディカラーはファストバック専用のポリメタルグレーメタリックをはじめ、全8色を用意しています。

ファストバックの専用色として新開発されたポルメタルグレーメタリックは輝度の高いアルミフレークと不透明な顔料という斬新な材料の組み合わせと配分によって、金属の硬質感と樹脂特有の艶感を融合させ、全く新しい質感を表現しました。光が当たった部分は金属感が際立ち、特にボディサイドの造形の豊かさを強調します。一方陰になるとまるで樹脂の塊のようなソリッドさへと表情を一変させ、造形美を際立たせます。

マツダ マツダ3 ファストバック 萩原撮影

無駄なラインを一切削り、シンプルな面での移ろいによってデザインを浮き立たせるという新しいデザインを提案しているのが、マツダ3ファストバックです。特にボディサイドに映り込む景色によって速度感を演出するという考え方はデザインにこだわるマツダならではの演出と言えるでしょう。

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