―[ひろゆき連載コラム「僕が親ならこうするね」]―


ネットでお金を撒いたりする一般人を見て思う、子供の「承認欲求」のこと

 ソーシャルメディアはたくさんありますが、それぞれには特徴があります。ツイッターニュースや知らなかった事実や新しい知識なんかに当たることが多いので見ていて参考になるのですが、インスタグラムやティックトックは、「役に立つか否か」で考えると、役に立たないモノが多い気がしています。

 映像を見るのが面白いのかもしれないですけど、それなら映画とか漫画とかのほうが面白い……と思ってしまうわけです。

 とはいえ、インスタグラムやティックトックは大人気です。で、ユーザーは映像を見ることが目的の人だけではありません。中には、自分が発信者になって、多くの人から注目されて、「いいね」やフォロワーを稼ごうとインスタ映えする店や場所に行ってみたり、商品を買ってみたりというタイプの人が大勢いると思うのですね。このように、タレントとか声優とか耳目を集める仕事をしたがる人がいたりするように、世の中にはごく普通の一般人でも、他人から承認されることを欲している人が大勢いたりします。

◆承認欲求を満足させてあげることは難しい

 いわゆる承認欲求というやつなのですが、これが少し厄介だったりします。というのも、承認欲求は食欲や睡眠欲と違って「お腹いっぱいになったから要らない」、「これ以上は寝られない」とならず、無限に欲求が続いてしまうような場合もあるからなのです。

 大人でも満たせない人もいる承認欲求ですから、子供が自分に関心を持ってほしい、構ってほしいという承認欲求を満足させてあげることは難しいと思うのですね。

 もちろん世の中には承認欲求に振り回されずに生活をしている大人が大多数だと思いますが、承認欲求に振り回されて、インスタ映えを求めるだけならまだしも、軽犯罪などまで犯してしまう大人が大勢いることもインスタグラムやティックトックを見ればわかりますよね。

 とはいえ、子供は、自分が関心を持っている人から注目される状態を欲することが多いですし、それは当然の欲求だと思うのです。なので、できる限り満たしてあげたほうがいいと思っています。

 子供の頃に空いた心の穴は、大人になって埋めようとしても埋まらなかったりするので、承認欲求が満たされないまま無限に乾いた状態になる可能性もゼロじゃないです。すると、承認欲求を満たすためにネット上でお金配ったり犯罪自慢をしてみたりと、変なことをする大人になってしまうパターンもあります。

◆そろって一緒にできることをやったほうがい

 家庭で愛情がうまく貰えなかったことをきっかけに、“万人に愛される仕事”ということで芸能の世界で成功している人もいますけど、結局満たされず妙なトラブルを起こしてしまう人とかもいますよね。

 兄弟姉妹がいる家庭では、弟妹が生まれたりすると上の子が「赤ちゃん返り」して親の注目を引こうとすることもあると思いますが、そこで「年上なんだから」と拒絶するのではなく、合間を見て構ってあげたり、親と兄弟姉妹がそろって一緒にできることをやったほうがいいと思うのです。

◆そんなときの対処法は?

 とはいえ、親の体はひとつですし時間も有限ですから、どうしてもバラバラに構わないといけないときもあると思います。そんなときの対処法は、浮気とか二股をしまくっている知人に、「複数人との恋愛関係をどうやって維持し続けているのか?」を聞いてみると、意外と良いテクニックが見つかったりするかもしれません……。

ひろゆき
西村博之(にしむらひろゆき)’76年、神奈川県生まれ。フランス在住、たまに日本。2ちゃんねるニコニコの元管理人で、英語圏最大の掲示板サイト『4chan』現管理人。SPA!誌面にて11年間にわたり「ネット炎上観察記」を連載。近著に『自分は自分、バカはバカ』(SBクリエイティブ)など

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