2004年に日本で劇場公開された、ウォン・カーウァイ監督作『2046』のレストア版が、3月16日(火)よりNetflixで独占初配信されることが決定。同じくカーウァイ監督の『花様年華』(01)のレストア版、『欲望の翼』(92)とあわせて配信開始となる。

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2046』は1960年代の香港を舞台に、ある作家の“現在”と、彼が描く小説「2046」のなかの“未来”が交錯するラブストーリー。トニー・レオン木村拓哉、コン・リー、フェイ・ウォンチャン・ツィイーらアジア映画界を代表するスターが共演し、04年実施の「第17回東京国際映画祭」のオープニング・イブ作品として上映されるなど大きな話題を集めた。今年、日本公開20周年を迎える『花様年華』とあわせて、監督自らの手で4Kレストア化が行われた。

このレストア版は、昨秋開催されたニューヨーク映画祭を皮切りに各国で上映されたもので、20年が経ったいまでも公開当時の彩りを放ち注目を集めている。レストア化に際し、カーウァイ監督は「作品のファンの記憶の中にあるものと、自分が最初にイメージしたものとの乖離にジレンマを感じましたが、レストア作業によって、当初私が思い描いていたビジョンを表現する方を選ぶことにしました」とコメントしている。

木村の出演をきっかけに、カーウァイ監督の名を国内でさらに広める作品となった『2046』。『花様年華』『欲望の翼』とあわせ、独特の世界観を味わってみてほしい。

文/サンクレイオ翼

公開当時、本作と『ハウルの動く城』(04)が立て続けに封切られ、木村拓哉がスクリーンを席巻/[c]2004 BLOCK 2 PICTURES INC. [c] 2019 JET TONE CONTENTS INC. ALL RIGHTS RESERVED