広大な国土面積の中国では、極めて広い面積を持つ「市」も存在する。中国メディアの快資訊は10日、「中国には日本の国土面積の半分以上に達するほど大きな市がある」と紹介する記事を掲載した。韓国なら2.5個分に相当する大きさだという。

 記事が紹介しているのは、内モンゴル自治区にある「フルンボイル市」だ。モンゴルロシアに接していて、広大な草原を擁し、面積は25万3000平方キロメートルもあるようだ。1つの「市」でありながら、フルンボイル市の面積は日本の本州よりも大きく、日本の国土37万8000平方キロメートルと比べるとおよそ3分の2に相当する広さだ。韓国は10万平方キロメートル程度なのでちょうど2.5倍にあたる。

 さらに記事はこのフルンボイル市は「人口密度」でも日韓とは「けた違い」だと伝えている。これだけの広さの土地に、人口はわずか265万人しかいないようで、1平方キロメートル当たりでは10人から11人しかいない計算になるので、確かにけた違いだ。日本の人口密度は347人、韓国は529人だ。

 この人口密度の低さは、気候にあるようだ。典型的な内陸性気候で冬は寒さが厳しく、夏は短く、乾燥していて「人が住むには比較的厳しい環境」と記事は紹介。しかしパノラマで広がる大草原は圧巻で、観光地としては申し分ないと伝えている。また資源も豊富だという。

 このフルンボイル市はかつて満州に含まれ、日本が統治していたことがあり、日本人にゆかりのある場所である。ロシアとも接しているため、ロシア料理の店が多いなど異国情緒あふれる土地のようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

中国に存在する「韓国2.5個分、日本なら半個分以上」の面積を持つ市とは