4月から活動拠点をアメリカに移し、日本のレギュラーテレビ番組は3月いっぱいで卒業すると発表した、渡辺直美。

 渡辺は2014年に米国留学し、09年にはニューヨークに自宅も購入。以前から米国での活動を視野に入れてきた。2月28日放送の「林先生の初耳学」(TBS系)では林修氏との対談で、「向こうで仕事をするためにはアメリカのエンタメを学ばなきゃいけないので、基盤づくりを35までにやりたい。40歳までには主演のコメディーの映画をやりたい」と将来像を語っていた。

 インスタグラムのフォロワーは日本人トップの約938万人。米ブランド「KATE SPADE」のグローバルアンバサダーに起用されるなど、日本のポップアイコンとして世界から注目 されている渡辺。とはいえ米国進出は甘くはないはずだが、成功する要素はいくつかあるという。

「渡辺が契約した2つのアメリカのエージェント会社がしっかりしていることは好材料。『ICMパートナーズ』はアメリカの4大エージェントで、渡辺がモノマネするビヨンセも所属。もう1つの『IMG』も、大坂なおみ選手や錦織圭選手が所属する大手事務所です」(エンタメ誌ライター)

 またアメリカのエンタメ界に精通しているデーブ・スペクターは3月6日放送の「せやねん!」(MBS)で「10年前だったらそこまでいかないかも」とした上で、「アメリカはとにかく今は多様性を大事にしているから、あらゆる人種、あるいは国の人たちを受け入れることになっている。まさに今の時代は直美さんにピッタリ」と解説。

 さらに、「渡辺謙さんのおかげで“渡辺”というラストネームは浸透している。下の名前の “なおみ”はアメリカでも普通の名前としてあるので、苦労して覚える必要がない。名前が難しいと、例えば北別府とか(笑)、わけがわからなくなっちゃうから」と意外な後押しがあると説明した。

 渡辺の米国での成功に期待したい。

(鈴木十朗)

アサジョ