セリエA第27節が14日に行われ、DF冨安健洋が所属するボローニャとDF吉田麻也が所属するサンプドリアが対戦した。冨安は負傷から復帰して4試合ぶりに先発し、右サイドバックで出場。90分までプレーした。吉田は3試合ぶりに先発復帰を果たして、センターバックでフル出場した。

 サンプドリアは6分に決定機。高い位置で相手のボールロストを回収したモーテン・トルスビーは、ゴールの左下隅を狙って右足を振り抜いたが、シュートはポストに阻まれた。

 27分、ボローニャが先制する。冨安のスローインを受けたロドリゴ・パラシオが、右サイドをドリブルで突破して浮き球のクロスを供給すると、中央で相手のマークを外したムサ・バロウが頭で押し込んだ。先行を許したサンプドリアは、37分に追いつく。左サイドのトマーゾ・アウジェッロがゴール前に鋭く落ちるクロスを供給すると、飛び込んだファビオ・クアリャレッラが押し込んだ。

 しかし41分、ボローニャが勝ち越しに成功する。バロウが強引なドリブル突破で相手の守備網を突破すると、後ろから飛び込んだマティアス・スバンベリにラストパスを供給。スバンベリは勢いそのまま、ダイレクトでゴール右に突き刺した。試合はボローニャの1点リードで折り返す。

 サンプドリアは50分にチャンス到来。右サイドからアントニオ・カンドレーヴァが供給した高速のアーリークロスは冨安にカットされるが、セカンドボールに反応したクアリャレッラが左足を振り抜く。しかし、シュートは惜しくも枠を捉えられなかった。すると70分、ボローニャはスバンベリのスルーパスを受けたロベルト・ソリアーノが追加点を挙げ、サンプドリアを突き放す。

 試合はこのまま終了し、ボローニャは3試合ぶりの白星で今季8勝目、サンプドリアは3試合ぶりの黒星で5戦未勝利となった。なお、日本代表のセンターバック対決は11月22日に行われた今季初戦もボローニャが2-1で制しており、ボローニャはサンプドリアを相手にシーズンダブルを達成した。次節、ボローニャは20日にアウェイでクロトーネと、サンプドリアは21日にホームでトリノと対戦する。

【スコア】
ボローニャ 3-1 サンプドリア

【得点者】
1-0 27分 ムサ・バロウ(ボローニャ)
1-1 37分 ファビオ・クアリャレッラ(サンプドリア
2-1 41分 マティアス・スバンベリ(ボローニャ)
3-1 70分 ロベルト・ソリアーノ(ボローニャ)

ボローニャとサンプドリアが対戦した [写真]=Getty Images