プレミアリーグ第28節が14日に行われ、アーセナルトッテナムが対戦した。

 前節のバーンリー戦に引き分けた10位アーセナルと、リーグ戦3連勝中の7位トッテナムノースロンドンダービー。前回の対戦ではトッテナムが2-0で勝利している。試合はアーセナルの本拠地『エミレーツ・スタジアム』で行われた。

 なお、アーセナルのFWピエール・エメリク・オーバメヤンは規律違反により、試合直前で先発から外れた模様。ワントップにはFWアレクサンドル・ラカゼットが入った。トッテナムはFWハリー・ケインやMFソン・フンミン、FWガレス・ベイルら強力な攻撃陣が順当に先発入りした。

 アーセナルは16分にビッグチャンス。相手エリア内手前でボールを受けたエミール・スミス・ロウが右足でミドルシュートを放つと、強烈なシュートはクロスバーを叩いた。惜しくも先制とはならなかった。

 トッテナムは18分にアクシデント発生。自陣からの浮き球のスルーパスに反応したソン・フンミンがスプリントすると、太ももの裏を痛めてピッチに座り込む。19分にエリク・ラメラとの交代でピッチを退いた。

 試合を動かしたのはトッテナムだった。33分、左サイドからセルヒオ・レギロンが中央へ折り返すと、ルーカス・モウラが収めて落とす。これをラメラが左足のラボーナで合わせると、シュートはトーマス・パルティの股を抜いてゴール右下に吸い込まれた。

 アーセナルは37分、怒涛の攻撃を仕掛ける。左サイドを突破したスミス・ロウが中央へ折り返すと、エリア内へ走りこんだラカゼットがスルーする。エリア内後方からセドリック・ソアレスが右足でダイレクトシュートを放つが、ボールは右のゴールポストに嫌われた。

 アーセナルは44分、試合を振り出しに戻す。スミス・ロウが再び左サイドをドリブル突破し、中央へ折り返すと、フリーとなっていたマルティン・ウーデゴーアが左足で冷静に合わせる。これが相手ディフェンダーに当たってゴール右下に吸い込まれ、前半のうちに同点に追いついた。

 同点で後半へ折り返しアーセナルは63分、二コラ・ペペからの鋭いスルーパスをエリア内で受けたラカゼットがシュートを試みると、シュートブロックに入ったダビンソン・サンチェスに足を蹴られ、PKを獲得する。64分、これをラカゼットが自ら決め、逆転に成功した。

 トッテナムは76分、右サイドでボールを受けたラメラがプレスに来たキーラン・ティアニーの顔面を手ではたき、この試合2枚目のイエローカードで退場となる。1点ビハインドの状況で残り時間を10人で戦わざるを得なくなった。トッテナムは83分、エリア手前のFKからハリー・ケインがヘディングでネットを揺らすが、オフサイドでノーゴールの判定となった。

 トッテナムの反撃も及ばず、試合はこのまま終了。アーセナルトッテナムに逆転勝利を収め、リーグ戦2試合ぶりの白星。勝ち点を41ポイントに伸ばしたが、10位のままとなっている。リーグ戦4試合ぶり黒星のトッテナムは勝ち点45ポイントのままで、上位浮上を逃した。また、アーセナルマルティン・ウーデゴーアは今試合でプレミアリーグ初得点を記録した。

 次節、アーセナルは21日にアウェイでウェストハムと、トッテナムは同日にアウェイでアストン・ヴィラと対戦する。

【スコア】
アーセナル 2-1 トッテナム

【得点者】
0-1 33分 エリク・ラメラ(トッテナム
1-1 44分 マルティン・ウーデゴーアアーセナル
2-1 64分 アレクサンドル・ラカゼット(PK/アーセナル

プレミアリーグ初得点を記録したマルティン・ウーデゴーア [写真]=Getty Images