高校サッカー、高校野球の強豪である千葉県船橋市立船橋高校の応援曲を巡る実話を映画化した『20歳のソウル』が2022年に公開されることが決定。あわせて神尾楓珠佐藤浩市の出演が発表され、2人と監督がコメントを寄せた。

【写真を見る】市船吹奏楽部が活動の一環として参加しているYOSAKOIソーラン祭りの衣装を着た神尾と佐藤浩市

本作は市船高に代々受け継がれている応援曲「市船soul」を作曲し、20歳という若さで人生の幕を閉じた浅野大義さんと市船吹奏楽部の絆を辿った原作「20歳のソウル 奇跡の告別式、一日だけのブラスバンド」を映画化するもの。市船吹奏楽部に所属する浅野大義(神尾)が野球部のためにオリジナル応援曲の作曲に挑戦し、顧問の高橋健一先生(佐藤)の叱咤激励を受けながら「市船soul」を完成させる。そして、この曲が試合で演奏されると得点を導くことから、“神応援曲”と呼ばれていく。やがて高校を卒業し、音楽大学へ進学した大義の身体を異変が襲う。

主人公の大義役は、2021年ネクストブレイク俳優との呼び声が高い『樹海村』(21)の神尾が務め、大義さんが吹奏楽部で担当したトロンボーンとピアノ演奏にも挑戦。市船吹奏楽部の演奏も見学した神尾は、「(大義さんの)魅力や、彼が残してくれた生き様が、きちんと伝わるように演じられたらいいなと思います」と意気込みを語っている。

大儀を見守る高橋先生に扮するのは『Fukushima 50』(20)の佐藤。初めて吹奏楽部顧問を演じるため、実際に高橋先生本人から指揮法を学び、神尾同様に市船吹奏楽部の演奏と合唱を見学して撮影に臨んだ。

注目の若手俳優と名優が演じる師弟の絆と名曲誕生の物語から生まれる、新たな感動ドラマに期待したい。

<キャスト・スタッフコメント全文>

神尾楓珠(浅野大義役)

「最初、実話ということを知らずに脚本を読ませていただいたのですが、映画みたいな、すごい青春だなと感じました。本作で、浅野大義さんを演じる上で、いろいろな方たちからお話を伺い、彼は周りからの人望が厚く、とても愛されていたんだなと感じ、映画ではその魅力や、そして彼が残してくれた生き様が、きちんと伝わるように演じられたらいいなと思います」

佐藤浩市(高橋健一役)

「市船吹奏楽部の生徒たちが演奏しているのを見させていただき、昨今、このコロナで演奏できる場、表現できる場が失われた生徒たちが、“なにか”を伝えようと、とても生き生きと演奏していました。その姿を見て、この映画で、そして浅野大義さんの人生を通して、自分自身もこの子たちのその“なにか”を伝えたいと思います」

●秋山純(監督)

「4年前の朝、新聞で大義くんの記事を読みました。彼の生きた証を多くの人に知ってもらいたい。その想いは、たくさんの仲間、素晴らしい俳優陣へと縁を繋ぎ、映画として実を結びました。大義くんが我々を選んでくれたのだと信じています」

●中井由梨子(原作・脚本)

「浅野大義、という音楽好きの青年が20歳の若さで亡くなった。その事実の中に、想像もできないような奇跡が、たくさんの人々の絆が、あふれ出す想いがあります。短くても力強く生ききる、命の輝きを感じてください。誰もが共感できる、明日への勇気となるような映画です」

文/サンクレイオ翼

神尾楓珠が実在した高校吹奏楽部員を演じる『20歳のソウル』は2022年公開/[c]2022「20歳のソウル」製作委員会