マーケティングリサーチ会社の株式会社アスマーク(東京都渋谷区東、代表取締役:町田正一)は、プラスチックゴミの分別をし、食器洗いをする20~50代男女に「食品容器の可能性に関する調査」としてアンケート調査を実施し、その結果を3月15日に公開しました。
※調査日は2021年2月22日(月)~2月25日(木)です。


【 調査結果 】
コンビニやスーパーに並ぶお弁当やお惣菜、電子レンジで温めることも多いため、耐熱性のあるプラスチック容器が多く採用されています。テイクアウトの需要も高まり、家に持ち帰って食べる機会が多くなりましたが、ゴミの分別のためにプラスチック容器を洗っている人も多いことでしょう。
分別のために容器を洗わなくてはいけない手間から、プラスチック容器食品の購入を控える人はいるのでしょうか?また、耐熱性があり、分別不要な別素材の容器に変われば、購買動機となり得るのでしょうか?
新素材容器の可能性について調べてみました。

< トピックス >
  • 元々加熱不要な食品を除き、7割以上の人がプラスチック容器食品を加熱処理する
  • プラスチック容器を捨てる前に洗う人は7割以上
  • プラスチック容器を洗う人のうち、洗うことに手間を感じる人は8割以上
  • プラスチック容器を洗うことに手間を感じる人のうち、3割以上が洗う手間から食品の買い控え経験がある
  • 分別不要(洗わなくて良い)で耐熱性が高い(レンジで加熱できる)新素材容器になれば、4割弱の人の購入頻度が上がる

※調査結果のダウンロードはこちら
https://www.asmarq.co.jp/data/ex202103food-container/


< ピックアップ >
■プラスチック容器食品を加熱する人の割合
Q.あなたは、プラスチック容器に入ったお弁当やお惣菜などをどの程度の頻度で、「容器のまま」レンジで加熱しますか。(1つ選択)

※お店で温めてもらう場合も含みます。
ざるそば冷やし中華サラダなど、元々加熱不要な食品は除いてお考えください。
※コンビニ、スーパー、お弁当屋さん、飲食店のテイクアウトなどでよく使われる一般的なプラスチック容器のことを指します。

7割以上の人が、プラスチック容器食品をレンジで加熱処理している。
年代別では、20代が8割以上、50代が7割弱と開きが見られる。
プラスチック容器食品を加熱する人の割合


■プラスチック容器を洗う人の割合
Q.あなたは、お弁当やお惣菜などを食べた後のプラスチック容器を捨てる前に洗っていますか。(1つ選択)


7割以上の人が、食後のプラスチック容器を捨てる前に洗っている。
プラスチック容器を洗う人の割合


■洗うことに手間を感じる人の割合
Q.あなたは、プラスチック容器を洗う際に手間を感じますか。(1つ選択)


8割以上の人が、捨てる前にプラスチック容器を洗うことに手間を感じている。
「加熱する(計)」の方が「加熱しない(計)」より、手間を感じる割合が高い。加熱が必要となる油ものは洗う手間を感じやすいと推察。
また、加熱しないにも関わらず、洗う手間を感じている人が100s(調査全体の1/8)おり、この層にとっては、プラスチック容器の耐熱性よりも、洗わなくても処分ができる利便性が求められると推察される。
洗うことに手間を感じる人の割合


■購入を控えた経験の有無
Q.あなたは今までに、プラスチック容器を洗う手間を考え、商品の購入を控えた経験はありますか。(1つ選択)


3割以上の人が、洗う手間を考えて商品の購入を控えた経験がある。
「加熱する(計)」の方が「加熱しない(計)」より、買い控えた経験が多い。加熱が必要となる油ものは洗う手間を感じやすいため、購入を控える原因にもなり得ると推察。
また、全体(800s)のうち、四分の一以上(202s)が洗う手間での買い控え経験があることがわかる。
購入を控えた経験の有無


新素材容器での購入頻度の変化
Q.お弁当やお惣菜などで使われるプラスチック容器が、ごみの分別不要(洗う必要がない)で、耐熱性が高い(レンジで加熱できる)新素材の容器に変われば、お弁当やお惣菜などの購入頻度はどうなると思いますか。(1つ選択)


4割弱の人が、購入頻度が「増える」。
「加熱する(計)」の方が「加熱しない(計)」より、20pt近く「増える」割合が高い。
「洗う(計)」と「洗わない(計)」、「手間を感じる(計)」と「手間を感じない(計)」でも同じ傾向が出ており、「購入控え経験あり」については、7割以上が「増える」と回答。
分別不要で耐熱性がある新素材容器になれば、売上が上がることが読み取れる。
新素材容器での購入頻度の変化


【 結論 】
本調査結果から、容器の耐熱性は求められるものの、多くの人が捨てる前に容器を洗うことに手間を感じていることが明らかになった。また、仮説通り、容器を洗う手間から一定数の買い控えが発生しており、耐熱性があり/洗わず捨てられる新素材容器に変えることで、買い控えが軽減され、4割弱の人の購入頻度が上がることが確認できた。
これにより、ニーズに合わせた容器に変えることで、売上UPが見込めると推察される。

【 すべての調査結果はこちら 】
https://www.asmarq.co.jp/data/ex202103food-container/
※上記ページにて、集計表を含むデータを無料でダウンロードしていただけます。

【 調査内容 】
■スクリーニング
  • プラスチックごみの分別ルール
  • 食器洗いの習慣
  • プラスチック容器食品の購入頻度
■本調査
  • プラスチック容器食品を加熱する人の割合
  • プラスチック容器を洗う人の割合
  • 洗うことに手間を感じる人の割合
  • 購入を控えた経験の有無
  • 新素材容器での購入頻度の変化

【 調査概要 】
調査名  :食品容器の可能性に関する調査
調査対象者:20~50代男女/プラスチックゴミの分別をする人/週1回以上、食器洗いをする人/
      プラスチック容器のお弁当や総菜を購入したことがある人

有効回答数:800サンプル
割付   :性年代均等
調査期間 :2021年2月22日(月)~2月25日(木)
調査方法 :Webアンケート
調査機関 :株式会社アスマーク

配信元企業:株式会社アスマーク

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