中国のネット上では、自衛隊の実力を分析する記事をよく目にするが、その多くが「日本の軍事力は侮れない」と警戒を示す内容だ。しかし、中国メディアの捜狐はこのほど、それを否定する記事を掲載した。日本の軍事力は実はたいしたことがないとしている。

 記事によると、中国では日本の軍事力を過大評価する意見が多いが、それは「想像に基づくもので、日本の実際の能力が分かっていない」という。日本の軍事力レベルが米国、ロシア、中国、インドに及ばないことは明白であり、日本はせいぜい英国やフランスと5位を争う程度で、韓国ですら日本と肩を並べるほどだと分析。実際には英仏と比べても日本の軍事力には構造的な問題があると指摘した。

 続けて、日本の海軍力は「対潜水艦と掃海」を主な任務としており、防空や対艦作戦のレベルは高くなく、上陸作戦能力は無きに等しいという。自衛隊の役割は主に「米軍の援護と支援」であり、直接戦闘する能力はないと論じた。

 また、空軍力についても規模が小さく、韓国と同レベルに過ぎないと主張。保有する戦闘機は老朽化しており、現代化した戦闘機は十分な量とはいえず、作戦能力は防空作戦に特化していて攻撃性に欠けると分析した。さらに陸軍力について言えば、中国陸軍の規模と実力からすると陸上自衛隊は比較の対象にすらならないとしている。

 それで記事は、日本の軍事力を過大評価している中国人は現在の日中の軍事力を正しく比較しておらず、実際には中国の軍事力は日本を圧倒していると主張した。中国が国防費を年々増加し軍備を増強しているのは事実であり、今後は中国の軍事力を自賛する論調が増えてくるのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

自衛隊は「侮れない?」それとも「大したことない?」 どちらが本当か=中国