いまや総延長距離で日本の10倍となる約3万5000キロに達した中国高速鉄道。「自主開発」を強調し、海外へも積極的に売り込んでいるが、「駅弁」についてはまだまだ日本に及ばないようだ。中国の動画サイト西瓜視頻はこのほど、中国人留学生がコロナ禍の前に新幹線に乗車したことを紹介し、車内で食べた駅弁について伝える動画を配信した。

 この留学生は東京発大阪行きの東海道新幹線に乗車した時の様子を撮影し、紹介している。まずはトイレから紹介しているが、小さいながらも設備が整っていて清潔であり、「飛行機のトイレのようだ」と感想を述べている。

 その後、車内販売で1000円の駅弁を購入。各地の特産品が詰め込まれており、深川めし、穴子の蒲焼、黒はんぺん、みそカツ、エビフライ、芋、たこ、南瓜の炊き合わせなどが入っている。どれもおいしかったようだが、特に穴子の蒲焼がおいしかったと感想を述べている。中国高速鉄道車内販売の弁当は高くてまずいと悪名高いが、新幹線の駅弁はまさに正反対の存在だと言えるだろう。

 この動画のコメント欄を見ると、1000円という駅弁の価格についてのコメントが多く寄せられていた。「これは高すぎだ」との意見も散見されたものの、「日本人の収入を考えれば全然高くない」、「これで1000円ならお買い得」など、安いと感じた人が大半を占めていた。

 また、中国の駅弁と比較するコメントも多く、「私も新幹線の駅弁を食べたことがあるが、味、コスパのどれをとっても中国のずっと上だ」、「中国の駅弁は高すぎる。同じくらいの値段で肉が数切れとまずい野菜しか入ってない」、「海鮮も入っているのがいいね。中国の駅弁は高くてまずい」など不満が続出した。やはり日本の駅弁はかなりレベルが高いと言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

新幹線に乗ってみた! トイレに驚き、駅弁には「舌鼓」=中国