リヴァプールを率いるユルゲン・クロップ監督は、今シーズンのプレミアリーグを4位以内で終えることが難しいと語った。17日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が伝えている。

 昨シーズンは他チームを圧倒してプレミアリーグ初制覇を果たしたリヴァプール。しかし、今シーズンはケガ人が続出した影響もあり、ホーム6連敗を喫するなど、29試合終了時点で勝ち点「46」で暫定6位。来シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)出場圏内となる4位チェルシーまでの勝ち点差は「5」となっている。

 今シーズンのリーグ戦は残り9試合あるが、クロップ監督はドイツ紙『ビルト』で「楽観的になりたいが、リーグで私たちがCL出場権を獲得することはほぼ不可能だ」とトップ4入りが難しいことを認めた。

トッテナムではギャレス・ベイルが再びプレーし始め、争いに加わっている。それに、シティ(マンチェスター・C)やユナイテッドマンチェスター・U)ははるかに離れている。そしてチェルシーは上昇傾向にある。CL出場権を獲得するのは難しいだろう。それはわかっている」

 CL出場権を失えばクラブ的には財政的に大きな影響を受けることになる。それでも、クロップ監督は今シーズンを何位で終えようと、去就についての不安はないことも明かした。

「私たちほどのケガ人がいれば、通常CLを勝つことはできない。そして最悪なことは来年だ。CLに出場できなくて、もしかしたらヨーロッパリーグもない。でも、どちらも保証されたものではない。莫大な経済的損失を意味するだろう。世界中のほとんどのクラブで、私たちと同じ状況になればこのような質問を受けることは理解できる。これは普通のことで、ビジネスだ。私はすぐに受け入れるよ」

「しかし、ここリヴァプールは違う。オーナーもスポーツディレクターも、そして選手たちでさえ、誰も疑っていない。私たちはこの状況を受け入れ、それを乗り越え戦うことができる。ヨーロッパの舞台でプレーできないということは、リラックスするための時間がよりあるということだ。それは他のすべてのチームにとって悪いことだが、私たちにとっては練習ができるからいいことだ。もっと時間があれば、それを優位に使うことができる。悪い状況を良い状況へと変えたい」

リヴァプールを率いるクロップ監督 [写真]=Getty Images