「キラキラネーム論争」の発端は、あまりに意外すぎるものでした。

 元人気YouTuberのワタナベマホト氏は、1月に元欅坂46今泉佑唯さんとの結婚を発表し、世間を仰天させました。しかしその直後、未成年の少女へと不適切な写真を求めていたことが判明。警視庁に逮捕されていたことが分かったのです。

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 ワタナベ氏の本名が「摩萌峡」であることが公になると、一気にネットが騒がしくなりました。

 「読めねぇ」「キラキラにも程がある」「画数多すぎて何かと不便」などなど…。

 そしてこれに反応したのが元2ちゃんねる管理人ひろゆき氏です。ツイッター上にこう投稿したのでした。

 「親の知能は子供に遺伝します。他人が自分の子供を呼ぶために、名前をつけるのですが、一般的に読めない名前をつける親は頭が良くない可能性が高いです」

 「よって、読めない名前の子供は遺伝により頭が悪い可能性が高いです。と言う話をしてたら、また実例が増えました」

 これには2日間で1万2000のリツイート、3万2000の「いいね」がつき、大多数は賛同の声が集まったのです。

 すると、脳科学者の茂木健一郎氏はツイッター上でこのように真っ向から反論したのでした。

 「いわゆるキラキラネームについていろいろ言いたい人の気持ちはわかるけど、名前は一人ひとりの親が一生懸命つけたわけだし、子どもはそれとともに生を享け、育っていくわけだし、他人が簡単に口を挟めないことだと感じる」

 「キラキラネームをつける親には教養がないと言う人ほど人間としての教養がないと思うけど間違っていますか?」

 これまた、志を感じる優れた指摘だったのです。

 さて、「現場の実情」はどうなのでしょうか。

 教育関係者は絶対匿名を条件に言います。

 「名前は親から子への一番最初で一番大切なプレゼント。全ての名前は大切に尊重されるべきです。ただ、それにしても古風で読みやすく、慣れ親しまれた『シワシワネーム』のお子さんが学業で優秀な傾向は否めません。名前を奇抜にしなくても、『個性は中身で発揮すればいい』という、親御さんの『自信』をそこからうかがうことができますね」

 とはいえ、名前は本人が簡単にコントロールができないもの。改名という最後の手段はありますが、まずは与えられたものを背負い、幼少期から多感な季節を過ごしていかねばなりません。

 「ですから、茂木先生の反論は心底理解できます。子供たちが自分で決められないものを、周囲がとやかく言うのは褒められた行為ではありません。いくら読めずに不便といえども、親にはキラキラネームをつける権利があるし、子供は自身の難読名を背負って生きていかなくてはならない。そういう意味では本質を突いているとはいえ、ひろゆきさんの発言はちょっと大人げないかなという気も致しますね」(前述の教育関係者)

 キラキラもシワシワも、それぞれの名前が尊重される生きやすい世界こそ、令和の時代には求められているようです。



論争勃発!?ひろゆきVS茂木健一郎 キラキラネームって教育の現場で実際どうなの?