21日、明治安田生命J1リーグ第6節の徳島ヴォルティスvs横浜FCが鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアムで行われ、2-1で徳島が勝利した。

ここまで未勝利の徳島と横浜FCの一戦。互いに初勝利を目指しての対戦となった。

ホームの徳島は前節からのスタメン変更は3名。安部、浜下、河田が外れ、石井、渡井、垣田が入った。

対する横浜FCはスタメンを2名変更。武田、ジャーメインが外れ、高木、杉本を起用した。

雨が降りしきる中、徳島は勝てばホームでのJ1初勝利となる一戦。徳島は3連敗、横浜FCは5連敗と、連敗を止めたい両者の対決となった。

立ち上がりは徳島が横浜FCゴールに迫るシーンもあったが、決定機は作れない。すると12分にアクシデント横浜FCのFWクレーベが左足を痛めて座り込み、そのままピッチを後へ。FW伊藤翔を急遽投入することとなった。

徳島は右サイドバックの岸本を効果的に使い、攻勢を強める。対する横浜FCはなかなか攻撃の形を作れず、こう着状態のまま試合が進む。

徳島は41分にチャンス。左サイドへのスルーパスへ抜け出した渡井がマギーニョと競り合いながらボックス内侵入。マギーニョに奪われたかと思われたが、奪い返してシュートもブロックに遭う。

直後の42分には右サイドへと展開。低い位置から岸本がアーリークロスを入れると、ニアサイドの垣田には合わない。それでも流れたボールをファーサイドでカバーに入った杉本がヘッド。これがGK六反の脇を抜けてゴールに決まり、オウンゴールで徳島が先制する。

ラッキーな形で前半に先制した徳島。ここまで3試合で先制しながらも逆転されているだけに、なんとかリードを守って試合を進めたい展開となる。

しかし、迎えた後半は横浜FCが押し込むことに。すると58分にスコアを動かす。

左CKを得た横浜FCは瀬古がゴール前にクロス。これをファーサイドで袴田が滞空時間の長いヘッド。これが決まり、横浜FCが同点に追いつく。このゴールは袴田にとって初ゴールとなった。

またしても先制しながら追いつかれてしまった徳島。その中で66分に小西と垣田を下げ、鈴木徳真、浜下瑛を投入する。

この交代でトップに宮代をあげた徳島。すると、その宮代が結果を残す。

73分、自陣でボールを奪うと、パスを受けた渡井がドリブルで持ち上がりながらスルーパス。これに反応した宮代が抜け出すと、ボックス内に侵入。GK六反が飛び出すもループシュート。袴田がクリアに戻るが、わずかに届かずに勝ち越しに成功する。

徳島は77分に渡井、藤原を下げ、河田篤秀、藤田征也を入れる。

その後も横浜FCにペースを握らせないと、そのままアディショナルタイムへ。追いつきたい横浜FCはパワープレーで攻め込むが、ゴールを奪えない。

徳島は決死の守りで最後まで許さずタイムアップ。2-1で勝利した徳島は、今シーズン初勝利とともに、J1でのホーム初勝利を記録した。対する横浜FCは開幕6連敗とトンネルから抜け出せない状況となった。

徳島ヴォルティス 2-1 横浜FC
【徳島】
オウンゴール(前42)
宮代大聖(後28)
横浜FC
袴田裕太郎(前13)