ROUが、3月20日に渋谷WOMBで配信ライブ【ROU Live Streaming 20-】を実施した。

 ライブでは、多くのプレイリストに採用された「NIGHT FISH」を含む全5曲をパフォーマンス。新曲「PURPLE AGE」も初披露された。ライブアーカイブ映像はROUのYouTube公式チャンネルで公開中だ。

 そして、新曲「PURPLE AGE」が、はやくも各配信サイトでリリースされた。HIPHOP、トラップのアプローチが特徴的な本作だが、彼の心情が現れているリリックには、リスナーたちへのメッセージも強く感じる作品になっている。

<ライブレポート>
 3月20日、【ROU Live Streaming 20-】が、配信される。

 俳優というキャリアを持ちながら、作詞作曲編曲まで手掛ける才能豊かなROU。近年はヒップホップを軸としながらも、J-POPやR&B等のテイストを散りばめた作風が印象的だが、時折垣間見るエモーショナルなリリックやリフからはロック的な要素も感じられる。

 2020年に発表された、EP『ALLTANA』のリリースを記念して、今回のイベントが企画された。約2年振りとなるバンド編成のステージ。オンラインライブは渋谷WOMBにて、無観客で行われた。

 気になるライブ編成は、ボーカルのROUを中心に、生ドラムシンセドラム担当の守真人、ベース+シンセベースは佐々木亮太が担当、そしてサウンドの要となる、キーボード+シーケンスを操るSho Asanoからなる4ピース。さらに、VJ、音響、照明を持ち込み、視聴覚的にも楽しめる立体感のある演出になっている。

 SEより、いよいよROUがステージに登場。ライブの前半は、『ALLTANA』に収録された楽曲が続く。

 1曲目の「Pain & Praise」、3曲目の「Beginnings」は、エモやロックを感じさせるリリックに、ヒップホップを軸に、J-POP、R&Bの要素が取り入れられたスローテンポの楽曲。シンセベースの波動が楽曲全体を包み込み、ROUの歌声が一筋の光を見出すような優しさと希望溢れるナンバーとなっている。

 2曲目の「NIGHT FISH」は、軽快なリズムとベースラインが印象的なミドルテンポの楽曲。更にROUのラップ調なリリックアプローチやハンドクラップが加わり耳馴染みの良いPOPな楽曲だ。

 ここでMCを挟み、未発表の新曲「PURPLE AGE」を初披露。キャッチーなサビが印象的で、しっとりとしたゆるやかなグルーブが心地よく会場に鳴り響く。

 そして、いよいよラストナンバーの「JUST GOING」は、2月19日に配信を開始したばかりの新曲。R&Bを彷彿させるサウンドにラップとカッティングギターが加わるなど、ROUの作品の中でも疾走感溢れる最もキャッチーなナンバーではなかろうか。ROUの次章へと繋がる楽曲の予感がしてならない。

 スタイリッシュな楽曲が多いROUの作品だが、ライブではとてもエネルギッシュで躍動したステージングを披露してくれた。エモーショナルなリリックはステージから発せられる事でより熱を帯びてダイレクトに伝わってくる。

 【ROU Live Streaming 20-】は、現在進行形のROUを感じられる最高の機会だ。

 現在、YouTubeにてアーカイブが配信されている。是非、体感して頂きたい。


◎公演情報
【ROU Live Streaming 20-】
2021年3月20日
東京・渋谷WOMB
セットリスト
ROU Live Streaming 20-
SE
1 Pain & Praise
2 NIGHT FISH
3 Beginnings
MC
4 PURPLE AGE
5 JUST GOING

◎配信情報
PURPLE AGE」
配信中

ROU、3/20に渋谷WOMBで配信ライブを実施 初披露曲「PURPLE AGE」を配信リリース