世界的に権威ある賞の1つにノーベル賞がある。日本人受賞者は、受賞時に米国籍だった人も含めると2001年以降だけで18人に達するが、中国メディアの百家号はこのほど、日本が恐ろしいのは「多くのノーベル賞受賞者を輩出した事実」ではなく、「他にある」と主張する記事を掲載した。

 記事はまず、日本人は毎年ノーベル賞候補者リストに名前が挙がっていると指摘し、2001年以降だけでも18人もの日本人が実際にノーベル賞を受賞しており、日本が掲げた「50年で30人ほどのノーベル賞受賞者」という目標に向かって着実に進んでいると称賛した。

 この受賞者数だけでも十分驚くべき数字だが、これだけ素晴らしい成績を収めたにも関わらず多くの日本人が「将来を懸念し始めている」ことはさらに驚くべきことだと紹介。2018年以降の日本の学術論文数が明らかに減少しているとしても、これだけ多くのノーベル賞受賞者を輩出しているにもかかわらず、「日本国内では将来的な科学技術力の低下を不安視する意見」があるのは現在の実績に胡座をかいていない証拠であり、こうした危機意識の高さこそが日本人の怖さであると論じた。

 また、別の「怖さ」や「恐ろしさ」として、日本のノーベル賞受賞者の多くが「ノーベル賞を目指して努力してきたわけではない」ことを挙げた。自分の研究に取り組み続けた結果として、まだ発見されていないことを見つけてノーベル賞受賞に至ったのだと説明している。

 もちろん、不断の努力と絶え間ない研究も重要な要素だが、「日本人研究者のなかには、偶然のミスや同僚からからかわれたことなどが驚くべき発見のきっかけになったケースもある」と紹介し、記事は「思いがけないことを成功につなげることができる日本人は本当に不思議だ」と結んだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

輝かしい実績を喜ばない日本人「日本人が恐ろしいのは、こういうところ」=中国