もともと業務用として販売していた中華調味料「味覇」(ウェイパー)。あまりの美味しさに一般家庭向けサイズにして販売がスタートしたのが、1980年代。我が家で初めて食卓に登場した時の衝撃は、今でも覚えています。

「味覇」を使って初めて食べた料理は、あんかけラーメンでした。なにこれ、旨すぎる! まだ子どもだった筆者を含め、家族全員が感激し、週末になると決まって「味覇」で味付けしたあんかけラーメンを作って食卓を囲んだものです。

 そんな愛する「味覇」が昨年、新作「海鮮味覇」を発売しました。そういえば、実家で食べていたあんかけラーメンにも魚介を入れていました。「味覇」の味って魚介と相性が良いのです。

 この「海鮮味覇」は最初から魚介エキス入り。これは試さずにはいられません。一時は話題になりすぎて品薄状態でしたが、先日ようやく手に入れたので、使い心地をシェアしたいと思います。

中華の王道、ラーメンとチャーハンを作ってみた!

青の「海鮮味覇」と赤の「味覇」
青の「海鮮味覇」と赤の「味覇」

「味覇」は鶏骨や豚骨をベースに、野菜やスパイスで味を調えた中華スープの素。新商品の「海鮮味覇」は、赤の「味覇」の動物系の旨みに、エビやアサリ、昆布、オイスターなどの海鮮エキスをたっぷり配合しています。濃い色味でも伝わってくる様に、「海鮮味覇」からは鮮烈なエビの味と香りがします。後を追うように動物系の旨みも広がり、味に奥行きが生まれました。

 カップ一杯のスープを作る場合は、小さじ1杯弱(4g)程度の味付けでいいそうですが、これではただお湯に溶かしただけの美味しいやつ……。ネット情報では、ラーメンを作ると美味しいそうなので、まずは「チャンポン風ラーメン」を作ってみました。

 スープは「海鮮味覇」のみで味付け。シーフードミックス、キャベツ、にんじんなどの野菜を鍋に入れて煮込み、牛乳を加えたら完成。適当に作ったのに、味は深みがあってめちゃくちゃ本格的! 一から仕込んだような魚介の旨味が濃厚なスープになりました。

 赤の「味覇」は動物系の出汁が効いていてこってり感が強いですが、「海鮮味覇」は魚介出汁も加わり、後味はすっきりとした印象です。

 もしかしたら赤よりも好きかも? そこで「炒飯」も作ってみました。「味覇」シリーズの良いところは、味付けがこれだけで済み、溶けやすいので炒め物に直接入れてもダマになりにくい点です。

 こちらもエビの風味が香る旨味たっぷりの炒飯になりました。そのまま舐めるとエビの香りが強烈ですが、食材と合わせることでうまく中和し、旨味や香ばしさに変化。おうち炒飯もワンランク上の味に昇華しました。

 手軽に海鮮の旨味を加えたい時に、「海鮮味覇」はかなり重宝しそう! クラムチャウダーグラタン中華風がゆなど、和洋中問わず、様々な料理に応用できそうです。赤の「味覇」と使い分けながら、いろいろ試してみたいと思います。

(撮影・文◎亀井亜衣子)

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