北朝鮮朝鮮労働党機関紙・労働新聞は21日、経済発展において科学者や技術者の愛国心が重要であるとする署名入りの論説を掲載した。朝鮮中央通信が伝えた。

金正恩総書記は、今年1月に開かれた朝鮮労働党第8回大会において、経済分野で成果が挙げられなかったことを繰り返し強調した。一方、核開発など科学技術分野の成果は誇示した。

論説は、「富強な祖国の建設史にはっきりした生の足跡を残した科学者、技術者は誰もが祖国と人民を熱烈に愛した愛国者であった」と述べた。

また、「愛国心の真価は困難な時にさらにはっきり現れるものである」とし、「燃えるような愛国心は、祖国の繁栄に実際に寄与できる科学技術の成果を出すことで誇示される」と主張した。

そのうえで、「全てが不足し、困難な中でも科学技術で党と革命を擁護し、祖国を支えた前世代のようにわれわれの科学者、技術者が科学探究の道に自分の血と汗、知恵と熱情をことごとくささげることだけに新たな勝利に向けたわれわれの前進はいっそう速まるようになる」と強調した。

核兵器の開発現場を訪れ、新たに製造された水爆弾頭を視察した金正恩氏(朝鮮中央通信)