年を取るにつれて聴覚は衰えてくる。年齢とともに周波数の高い音は徐々に聞こえづらくなってくるのだが、「モスキート音」は17500ヘルツの高周波音で若者にしか聞こえない音と言われている。
最近TikTokで話題となっていたのは「25歳未満の人だけが、この音を聞くことができる」というコメント共に投稿された動画だ。
もちろん個人差はあるので25歳以上でも聞こえる人もいれば、25歳未満でも聞こえない人もいるかもしれない。海外の多くのユーザーがチャレンジしたというこの音、あなたは聞くことができるだろうか?
以下の動画には17500ヘルツの音が収録されている。
さて、聞こえるだろうか?
@metzie72 Did you hear it or not ? ##test ##sound ##age ##fyp
♬ Under age of 25 - Metzie
この動画は「25歳未満の人だけが、この音を聞くことができる」として、多くのユーザーの注目を集め、TikTokでは、親子や友人たちが実際にモスキート音を聞き取ることができるかどうかをチャレンジした動画が次々とシェアされた。
@maystoo_88 @carmenelisabeeth ##fyp ##imold
♬ Under age of 25 - Metzie
上の動画は、32歳のメイリンさんという女性と姪っ子で17歳のカルメンさんが試聴した時の様子だが、モスキート音が聞こえたカルメンさんは音の不快さに驚き、耳を押さえている。
しかし、メイリンさんには全く聞こえなかったのか、無反応だ。
下の動画はおそらく親子だろう。モスキート音がはっきりと聞こえた20歳の女性は、耳を押さえて顔をしかめている。
@emmaclaire496 Mama hoort het niet, ik heb tinitus ##mama ##oud
♬ Under age of 25 - Metzie
しかし、25歳未満でも聞こえなかったり、逆に25歳以上でもはっきり聞こえたという人もおり、TikTokユーザーらの反応は様々で、「25歳未満」というのは絶対的な科学的数値ではないようだ。
比率的に言うと、モスキート音を聞くことができるのは、やはり20歳未満に多いそうだ。
実際に、モスキート音は深夜に公園などに集まる若者たちの破壊行為を止めるためにイギリスなどで導入された事例がある。
日本でも都内を中心にコンビニの入り口やファミレスなどでモスキート音が流され、若者がたむろってくるのを防止しているという話を聞いたことがある。私はちっとも聞こえないのだが、若者には「キーン」と響く不快な音が聞こえているのだろう。
Under Age of 25 Can Hear This Sound - Tiktok Challenge Compilation
年を取ると聞こえなくなる高周波音
カリフォルニア州サウザンドオークスにあるクリニック『Decibel Hearing Services』によると、年をとればとるほど高周波音は聞こえづらくなってくるのだそうで、それは自然なことなのだそうだ。
「老人性難聴」は最も一般的な高周波音の聴取を困難にする症状で、加齢によって引き起こされる。だが若くても、大きな音を聞きすぎたり、耳の疾患、は遺伝的疾患によって生じることもあるという。
なお同クリニックによると、40歳以上の人には15000ヘルツの音でさえ、実際には聞こえにくいとされる傾向があるということだ。
Youtubeには耳年齢をチェックできる動画も投稿されている。そこで自分の耳年齢をチェックしてみよう。
モスキート音で耳年齢チェック あなたは何歳ですか?
written by Scarlet / edited by parumo
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