マンチェスター・ユナイテッドレジェンドであるリオ・ファーディナンド氏が、チェルシーのトーマス・トゥヘル監督とフランク・ランパード前監督の違いを指摘した。イギリス『ミラー』が伝えている。

ランパード前監督はチェルシーでの2シーズン目となった今季、大型補強を敢行したものの苦戦。前半戦終了時点で8勝5分け6敗の9位に沈み、1月に解任された。後任として指揮官に就任したトゥヘル監督は、瞬く間にチームを掌握。リーグ5位にチームを浮上させただけでなく、チャンピオンズリーグ(CL)はベスト8、FAカップはベスト4への進出を果たしている。

2人の指揮官の違いについて、ファーディナンド氏はポッドキャスト『Vibe with FIVE』の配信内でベテランの扱いに言及。ランパード前監督が冷遇したDFアントニオ・リュディガーやDFマルコス・アロンソらベテラン選手を、トゥヘル監督が復活させたと語った。

「経験豊富な選手をチームに戻してより多くの責任を与えたことが、(トーマス・)トゥヘルとフランク(・ランパード)の大きな違いだと思う。フランクは若い選手を起用したが、それがベテラン選手の不満となり、否定的な反応を示したのかもしれない。そしてそれが、問題になった」

「しかし、不満を抱いていた選手たちも今はチームに戻ってきた。トゥヘルは経験豊富な選手たちを集め、『君たちは私の主力としてここにいて、若いチームの一部になるんだ』と話した。『心配ない、君は私と一緒にいる』というメッセージにより、選手の気持ちを取り戻したのだと思う」

また、ファーディナンド氏はトゥヘル監督になってから、チェルシーの守備が劇的に改善したとコメント。今のチームは自分たちの戦い方をしっかり理解していると語った。

「トゥヘルは自分のチームが対戦相手にとって困難となることを望んでいる。ハードでアグレッシブなチームだ。ボールを失っても全員が帰陣して、激しさを備えている。それがチームのやりたいプレーであり、選手たちもしっかり理解しているね」

「フランクの指揮下では、チームはもう少し前がかりだったと思う。その結果、ゴール数は増えたが失点も増えてしまっていた」

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