現地時間23日、英王室ウィリアム王子とキャサリン妃がロンドンのウェストミンスター寺院を訪れた。同寺院は今からおよそ10年前に挙式した2人にとって特別な場所だが、現在は新型コロナウイルスワクチン接種会場になっている。夫妻はこの日、同会場で働くスタッフやワクチン接種に訪れた人々と交流を図った。

現地時間23日、イギリスは昨春の最初のロックダウン導入日から丸1年を迎えた。「National Day of Reflection」と称されたこの日は、イギリス各地で新型コロナウイルス感染により亡くなった人を弔ったり、愛する人達と死別した人々をサポートするイベントが行われた。英王室ウィリアム王子キャサリン妃は国内に計1600ほど設置された新型コロナウイルスワクチンの接種会場の1つ、ロンドンのウェストミンスター寺院を訪れ、同会場で働く医療従事者やワクチン接種に訪れた国民と交流を図った。途中夫妻が死者を悼むための黙祷を行い、ウィリアム王子が追悼のキャンドルを、キャサリン妃がスイセンの花を供える場面も見られた。

夫妻の公式Instagramには「Catherine Walker」の白いコートドレスに「Jimmy Choo」のパンプスを合わせたスタイルのキャサリン妃が、厳かな雰囲気に包まれたウェストミンスター寺院をウィリアム王子とともに歩く姿が公開されている。同会場はおよそ10年前に夫妻が挙式した特別な場所であるため、

ロイヤルウェディングの記憶が蘇ってきた」
「この場所をこうして2人で歩く姿は、10年前の結婚式の風景と重なる」
ケイトの白いファッションは、ウェディングドレスを彷彿させるね」

と当時を懐かしむロイヤルファンからの書き込みも多く寄せられた。

ウェストミンスター寺院は、2011年4月29日ウィリアム王子とキャサリン妃が式を挙げた場所として知られるが、他にもエリザベス女王とフィリップ王配エリザベス女王の長女アン王女とマーク・フィリップス氏(1992年に離婚)、次男ヨーク公アンドルー王子と元夫人セーラ・ファーガソンさん(1996年に離婚)らが挙式した場所でもある。

そんなロイヤルメンバーゆかりのウェストミンスター寺院だが、「NHS(National Health Service)」の報告書によると、現在はワクチンの接種会場として毎週およそ2000回分の接種が実施されているという。イギリスでは現在、教会やモスク競馬場、スポーツスタジアム、映画館、美術館など、国内のあらゆる施設がワクチンの接種会場として利用されており、現在までに2280万人超の国民が第1回目を、150万人が第2回目の接種を済ませているそうだ。

画像は『Duke and Duchess of Cambridge 2021年3月23日付Instagram「Since March, Westminster Abbey has been providing up to two thousand life-saving jabs each week to local Westminster residents.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 c.emma

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