FC町田ゼルビアは24日、FWステファンがマラガ(リーガ・エスパニョーラ2部)へと完全移籍することを発表した。

 セルビア国籍のステファンは1990年1月10日生まれの現在31歳。これまでに複数の母国クラブやクラブ・ブルージュ、スポルティング・ヒホン、セルティック、ヘタフェなどを渡り歩き、2020年に町田へと加入した。昨シーズンの明治安田生命J2リーグでは31試合に出場し1ゴールを挙げた。また、セルビア代表としては国際Aマッチ通算8試合出場1得点を記録している。

 完全移籍に際し、ステファンは町田のクラブ公式HPにてファン・サポーターに別れのメッセージを残している。

「町田に来た日からいただいた絶え間ない声援や愛情に感謝致します。このクラブはJ1に値するクラブです。今年こそJ1に昇格できることを祈っています。このクラブでできた素晴らしい仲間や思い出は私にとってかけがえのないものとなりました。幸運を祈っています」

 ステファンの新天地であるマラガは、イスコ(現レアル・マドリード)らが在籍していた2012-13シーズンにはチャンピオンズリーグ(CL)に出場し、ミランゼニトを抑えてグループステージを首位で通過。同大会ではベスト8まで進出した。しかし、近年はクラブのオーナーを務めるアブドゥラ・アル・タニ氏が経営への投資を行わなくなったことで財政難に陥っており、2017-18シーズンには2部への降格が決まっていた。

 2018-19シーズンは3位でフィニッシュして昇格プレーオフに臨んだものの、準決勝でデポルティーボに2戦合計2-5で敗北。翌シーズンは2部リーグでも低迷し、最終的には14位でシーズンを終えていた。今季は第30節終了時点で10位につけている。シーズン序盤こそ勝ちきれない試合が続いたものの、直近5試合は3勝1分1敗と上向きになりつつある。

 なお、マラガは今月12日にステファンの加入をクラブ公式HP上で発表しており、既に現地での入団会見も実施されていた。背番号は「14」に決まっている。ステファンは21日に行われたリーガ・エスパニョーラ2部のテネリフェ戦(1-1)で80分からピッチに立ち、新天地でのデビューを飾っていた。

町田FWステファンがマラガへ完全移籍