3月20・21日の週末映画動員ランキング。新たに新作4本がトップ10入りを果たした。

【写真を見る】入場者特典「シン・ポスタービジュアルカード」(A5サイズ)の配布も決定!

■『シン・エヴァンゲリオン劇場版』が圧倒的な強さで首位キープ

先週、圧倒的な強さで1位スタートを切った『シン・エヴァンゲリオン劇場版』が、土日2日間で2位以下を大きく引き離す動員42万3000人、興収6億7900万円をあげ、2週連続の首位に君臨。公開スタートから14日間の累計では動員322万人、興収49億円を突破し、すぐにも興収50億円に届く勢いだ。前作『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』(12)の公開初日から14日間との比較では、興行収入対比148.8%、観客動員対比 136.0%となっており、シリーズ最高記録を更新し続けている。あす27日(土)からは新たな入場者特典として、「シン・ポスタービジュアルカード」(A5サイズ)の配布も決定するなど、今後のさらなる記録に期待がかかる。

既存作品では、6位の『花束みたいな恋をした』が累計で動員240万人、興収32億円に。19日に開催された第44回日本アカデミー賞で最優秀アニメーション作品賞に輝いた『劇場版「鬼滅の刃無限列車編』は7位とし、累計では動員2812万人、興収387億円となっている。

■『奥様は、取り扱い注意』や『トムとジェリー』、『プリキュア』など新作が続々とランクイン

新作からは、綾瀬はるかが元特殊工作員の妻を、西島秀俊が彼女を監視する公安エリートの夫を演じ、大ヒットしたドラマの劇場版『奥様は、取り扱い注意』が、土日2日間で動員16万6000人、興収2億2000万円をあげ2位に初登場。ドラマからのファンと思われる女性を中心に集客し、初日から3日間の累計では動員22万人、興収2億9600万円をあげている。

続く3位には、誕生から80周年を迎える人気アニメのキャラクターを実写映像と融合させた『トムとジェリー』が入り、土日2日間で動員11万9000人、興収1億5100万円を獲得。人気アニメ「プリキュア」の劇場版シリーズ29作目となる『映画ヒーリングっど・プリキュア ゆめのまちでキュン!っとGoGo!大変身!!』も土日2日間で動員9万6000人、興収1億1500万円をあげて4位に入るなど、2~4位を新作が占める結果となった。

オスカー候補の『ミナリ』に新海誠監督が絶賛コメント

新作からはもう1本、気鋭の映画スタジオA24と、ブラッド・ピットの製作会社PLAN Bがタッグを組み、アメリカに移民した韓国人一家が様々な困難を乗り越えていく姿を追った『ミナリ』が10位に初登場。現地時間の15日に発表された第93回のアカデミー賞のノミネーションにおいて、作品賞や監督賞、脚本賞など計6部門にノミネートされた注目作だ。

本作の監督であるリー・アイザック・チョンは、『君の名は。』(16)のハリウッドリメイク版の監督に抜擢されたことでも大きな話題を集めている。そのような経緯もあり、『ミナリ』を鑑賞した新海誠監督が自身のTwitterに、「リー・アイザック・チョン監督の『ミナリ』、試写を拝見しました。映画の中のあのたくましい家族だけではなく、作り手まで思わず大好きになってしまうような、素敵な善性に満ちた映画です。チョン監督にハリウッド版『君の名は。』を監督してもらえることが、あらためて幸せです」とコメント。作品を称賛するとともに、ハリウッド版『君の名は。』にも大きな期待を寄せいていることが伝わってくる。

今週末の公開作品では、カプコンの人気ゲームをミラ・ジョヴォヴィッチ主演で映画化した映画『モンスターハンター』、『ミナリ』と同じくアカデミー賞で作品賞をはじめ6部門にノミネートされた『ノマドランド』、世界的な音楽家マックス・リヒターが行った“眠り”のためのコンサートを記録したドキュメンタリー『SLEEP マックス・リヒターからの招待状』といった気になる海外作品が続々と登場する。週末映画動員ランキングにどのような影響を与えるのか要注目だ!

文/サンクレイオ翼

『シン・エヴァンゲリオン劇場版』が2週連続の首位!