Electronic Artsは協力プレイ専用アクション・アドベンチャーゲーム『It Takes Two』の配信を開始した。プラットフォームはPS4PS5Xbox OneXbox Series X|S、PC(Steam)。価格は税込4300円。日本語に対応している。ゲーム所有者は、ゲームを持っていないフレンドを無料で招待して一緒にプレイすることが可能だ。

 『It Takes Two』は全編協力プレイで展開するアクション・アドベンチャー。さまざまな要素が盛り込まれており、パズルやジャンプアクション、レースゲームやシューティングとゲームスタイルが変化する。

 物語の主人公は不思議な能力を持つ少女ローズ。だが、このローズの両親は仲違いしており、家庭は離婚の危機が迫る。ローズは両親を模した人形を作ると、両親は魔法の力で人形に意識が移り、不思議な世界へ。こうしてふたりのプレイヤーは、人形になった父親コーディと母親メイをそれぞれ操作しつつ、ケンカをしながら冒険の旅に出発する。

 参考程度の数値とはなるが、レビュー集計サイトのMetacriticでは記事執筆時点で27つのメディアによるレビューが集計されており、平均ではメタスコア90点をマークしている。またミックス、ネガティブの評価はなく、すべてポジティブの評価となっている。

 「天才的な協力ゲームでこのジャンルのクラシックとなり得る。ゲームオブザイヤー候補で退屈な瞬間はまったくなかった」と賛辞を送る評価や、「あらゆるジャンルがミックスしているが、中心にあるのは心温まる瞬間とたくさんの笑いに満ちたラブストーリー」と物語を評価する声もある。

(画像はYouTube「It Takes Two Official Reveal Trailer」より)
(画像はYouTube「It Takes Two Official Reveal Trailer」より)
(画像はYouTube「It Takes Two Official Reveal Trailer」より)
(画像はYouTube「It Takes Two Official Reveal Trailer」より)

 本作はブラザーズ:二人の息子の物語』を手掛けたジョセフ・ファレス氏が開発しており、その協力専用プレイというスタイルでさまざまなゲームジャンルを通じてストーリーを体験させるアイディアが、独創的と評する向きが強い。一方で、現時点で75点という一番低いスコアをつけているメディアは「物語は多彩なゲームプレイの基準を満たすものではないが、素晴らしくクリエイティブで魅力的な世界を作っている」と物語を批判している。

 またSteamのレビュー欄に「ゲームをクリアしたら彼女にプロポーズします。幸運を祈ってください」と投稿する人が現れ、他のユーザーからは「Good Luck!」と祝福が送られている

 協力プレイ専用アクション・アドベンチャー『It Takes Two』はPS StoreMicrosoft Store、Steamで配信中。ゲーム所有者ならフレンドを無料で招待することができる。気になった人は友人や恋人、家族を誘ってプレイしてみてはいかがだろうか。

PS Store 『It Takes Two』はこちらMicrosoft Store 『It Takes Two』はこちらSteam 『It Takes Two』はこちら

ライター/福山幸司

ライター
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman