日向坂46が27日、「日向坂46 デビュー2周年記念 Special 2days ~MEMORIAL LIVE:2回目のひな誕祭~」を開催。抽選で当選したファンを会場に迎え、配信に加えて一部有観客の形でライブを開催。1年以上ぶりに、“おひさま日向坂46ファンの総称)”と対面したメンバーは感動の涙を流した。

【写真】日向坂46メンバー涙 一部有観客で開催された「2回目のひな誕祭」ライブフォト

 同ライブは、日向坂46デビュー2周年を記念し、3月26日と27日の2日間にわたって開催された配信ライブの2日目。2年前の同日に「キュン」でデビューした日向坂46が、おひさまとのコミュニケーションを随所に盛り込みながら、グループの代表曲やヒットナンバーの数々を披露した。

 配信は会場に現れたスクールバスの映像からスタート。中に乗り込んでいるのは黄色と水色のスタジャン姿のメンバーたち。炎が噴き上がるステージに到着すると、ダンスミュージックに合わせて華麗なステップを披露。そのまま1曲目「アザトカワイイ」へとなだれこみ、先程までのクールな表情と打って変わったキュートな笑顔でおひさまを魅了した。

 続いて、体調不良により今回のライブを欠席している富田鈴花によるラップタイム。会場に富田の姿はないものの、流れる富田の声にメンバーがノリノリで笑顔を見せるという富田の特技を生かした演出に、グループの結束力の強さが現れていた。

 メンバーたちはそのままの勢いで4thシングル「ソンナコトナイヨ」をパフォーマンス。続く「ドレミソラシド」はリモート参加でペンライトを振るファンを背景に歌唱することで、配信ライブながら日向坂46おひさまの一体感を見事に演出する。

 すると楽曲中にリモート映像が映し出されたモニターがせり上がり、その裏側で会場に実際に集まっていた多くのおひさまたちが顔を見せた。

 大量のペンライトの光が映ると、2020年2月に行われた「日向坂46×DASADA LIVE&FASHION SHOW」以来、1年以上ぶりの有観客ライブとなるメンバーの瞳にはたちまち涙があふれ、その歌声を震わせた。歌唱後、キャプテンの佐々木久美は「ついにライブ会場におひさまが来てくれましたー! そしてリモートでもたくさんのおひさまが観てくれています、ありがとうございます」と歓喜。佐々木美玲は「“ドレミ”の歌、みんな泣いてる声がすごい聞こえて」と感涙の「ドレミソラシド」を振り返った。

 高本彩花も「おひさまが来るのを今日ずーっと本当に楽しみにしてて、いざ目の前にしたら涙が止まらなくて、ずっとこの日を求めてたんだなって感じました。本当に幸せです」と目をうるませ、松田好花は「自分でも泣くかなって思ってたんですけど、(歌詞の)『ドレミの“ファ”』で涙も“ファー”って一緒に出てきて(笑)。約1年ぶりくらいにおひさまの皆さんと会えて、本当にうれしい気持ちでいっぱいです」と笑いを混じえつつ感動を口にした。

 続く新3期生・高橋未来虹(高は正式には「はしごだか」)、森本茉莉、山口陽世によるMCの後には、「ひらがなで恋したい」「僕たちは付き合っている」「抱きしめてやる」「君に話しておきたいこと」と、改名前・けやき坂46時代の楽曲を続けて歌唱。さらに「半分の記憶」「永遠の白線」と懐かしの楽曲を畳み掛け、会場を盛り上げた。

 その後は、改名後の楽曲を惜しみなく披露。「こんなに好きになっちゃっていいの?」「キツネ」「NO WAR in the future 2020」といった人気曲でおひさまを楽しませた。

 さらに佐々木久美が「私たちも歌っていて勇気が出るし、『この曲を聴くと勇気が出る』って言ってくださる方もいっぱいいる」という楽曲「青春の馬」を力強く歌い上げた後、ペンライトで虹色に彩られた会場に、色とりどりのドレスへと衣装を変えたメンバーが歌う「JOYFUL LOVE」で本編は終了。佐々木久美が「また3年目も4年目も、5年目も10年目も、50年目も100年目も(笑)、おひさまと一緒にひな誕祭ができますように、これからも日向坂46をよろしくお願いします」とあいさつし、メンバーたちはステージを後にした。

 アンコール後、白のTシャツ姿で再登場したメンバーは、デビューシングル「キュン」を愛嬌たっぷりにパフォーマンス。続いて佐々木久美が「皆さんにお知らせがあります!」と声を上げ、モニター上で日向坂46メンバーが主演するドラマ『声春っ!』(日本テレビ/4月28日スタート、毎週水曜24時59分)の放送、および4thシングルから1年3ヵ月ぶりとなる5thシングル「君しか勝たん」の発売が発表された。

 『声春っ!』について、撮影を振り返った佐々木美玲は「すごい平和で毎日にぎやかでした。すごい豪華なキャストの皆さんとご一緒させていただいて、毎日『うわー』って勉強になることだらけですごい楽しかったです」とコメント。5月26日に発売する「君しか勝たん」に関しては、「この『君しか勝たん』を背負って、また3年目の日向坂46として頑張っていきたいなと思います」と意気込みを語った。

 最後には佐々木久美が、「2020年は東京ドームとかツアーも予定されてたけど世の中が大変なことになってしまって、全然今までとは環境も変わってしまって、当たり前のようにおひさまに、毎週のように握手会とかライブで会っていて、それが当たり前の生活だったので、大事なのはわかってたんですけど、離れて初めて、おひさまって私たちの中でこんなに心の支えになってくれてるんだと改めて去年本当に気づいて」とおひさまへの思いを吐露。

 さらに「今日久しぶりにおひさまと実際に楽しい時間を共有できて、リモートで離れていても同じ時間を共有できていて、本当にこんなにすてきなおひさまに出会えて、日向坂46になって良かったなって本当に今日改めて思いました。いつもありがとうございます」と感謝した。

 そして「2021年はちょっとずつ、また今までのように毎週のように会う生活を取り戻していきたいなって思う」と語り、「12月には東京ドームも控えてますので、最後にあの曲を歌わせていただこうと思います」と伝えて「約束の卵 2020」を歌うと、2周年記念ライブは大盛況のうちに幕を下ろした。

 「日向坂46 デビュー2周年記念 Special 2days ~MEMORIAL LIVE:2回目のひな誕祭~」セットリストは以下の通り。

M1:アザトカワイ
M2:ソンナコトナイヨ
M3:ドレミソラシド
M4:ひらがなで恋したい
M5:僕たちは付き合っている
M6:抱きしめてやる
M7:君に話しておきたいこと
M8:半分の記憶
M9:永遠の白線
M10:こんなに好きになっちゃっていいの?
M11:キツネ
M12:My fans
M13:期待していない自分
M14:NO WAR in the future 2020
M15:青春の馬
M16:JOYFUL LOVE

EN1:キュン
EN2:約束の卵2020

「日向坂46 デビュー2周年記念 Special 2days ~MEMORIAL LIVE:2回目のひな誕祭~」  写真:上山陽介