3月も終わりを迎え、季節は卒業シーズン真っただ中。地上波ではさまざまな情報番組でキャスター陣の卒業記念企画が番組を彩った。そんな別れの季節に、思いきり泣けてキュンとする恋がテーマの番組はいかが? この記事では、春ならではの“出会いと別れ”が印象的な3つの番組に注目する。

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■「高校最後やし、もう一回恋愛したいなと思って」

卒業といえばまず注目したいのが、高校生の“恋の修学旅行”をテーマにした人気恋愛リアリティーショー最新シーズン「今日、好きになりました。卒業編2021」(ABEMAビデオ※1~3話は無料で視聴可能)だ。

3月15日に最終回を迎えたばかりの同シーズンは、タイトルに“卒業編”とある通り、メンバー10人のうち卒業を控えた高校3年生が5人という顔ぶれ。

さらに、5人の3年生のうちりょうた(流稜太)が「赤い糸編」から、すずか(石川涼楓)が「紫陽花編」「夏空編」から、よしき(椿善稀)が「秋月編」「星空編」から、あやの(西綾乃)が「金木犀編」「秋月編」からの継続メンバーとなった。

第1話の登場シーンで「前回成立できなくて。気持ちを切り替えて、高校最後のチャンスをしっかりつかんで恋したいなと思ったから継続しました。今回も、前回同様、決めたらしっかり一途に行って2泊3日後悔しないよう過ごしたいと思います」と抱負を語ったりょうたをはじめ、高3メンバーは口々に「高校最後やし、もう一回恋愛したいなと思って。気持ち切り替えて」(よしき)、「最後の旅だからね、高3は。頑張りたいな」(すずか)と決意の表情。

初日から積極的に気になる異性メンバーと2ショットで話しに行ったり、早い段階で思いを一人の相手に定めてアプローチを繰り広げたり…。スタジオで見守るMC陣からも「卒業編というだけあって、この1年のオールスター戦みたいやな」(NONSTYLE井上)と驚きの声が上がるほど、ドラマチックな展開となっていった。

継続メンバーの複雑な関係性も注目を集めた今シーズン。あやのは「金木犀編」で告白してフラれたけいし(三島啓史)が忘れられない様子。そんなあやのに「秋月編」から思いを寄せるよしきが序盤から積極的にアプローチする展開には、ファンからも興奮の声が上がった。

すでに放送は終了し、全話がABEMAビデオで配信中の今シーズン。最終日の告白シーンでは、一途な思いを実らせ満開の笑顔を咲かせたメンバーもいれば、切ない涙を流したメンバーも…。“最後の旅”と思い定めた高3メンバーたちの本気の思いが胸を打つ、特別なシーズンとなった。

■「これが最後だし…」ラストJKたちの本気の恋の旅

卒業を控えた高校3年生たちの特別な春が詰まった番組がもう一つ。「恋する 週末ホームステイ 2021冬 Tokyo」(毎週火曜夜10時~、ABEMA SPECIAL)だ。

“恋ステ”こと「恋する 週末ホームステイ」は、遠く離れて暮らす地方の高校生たちが週末だけ上京し、3週間限定でホームステイを行い、一緒に過ごす恋愛リアリティーショー。限られた時間の中で、東京の最新デートスポットを楽しみながら仲を深め、恋に落ちていく様子をカメラが追う。

放送中の「―2021冬 Tokyo」編の女子5人は、全員が卒業間近の“ラストJK”。

「今まで一度も彼氏が出来たことがない」という大阪出身のみさ(美冴)。「高校最後なんでアタックして(彼氏が)作れるように頑張ります」と意気込む宮城県出身のななか(岩本菜々果)。「彼氏ができたら制服デートがしたい!」という愛知県出身のひな(兼氏ひな)。

そして、今回の旅が3回目となる人気メンバー、兵庫県出身のここ(山崎心※「崎」は「立さき」)は「高校生最後やし、今までずっとうまく行ってなくて。これがラストって考えたらもうちょっと余裕もってできるかもと思ったから」。

やはりリベンジメンバーで福岡県出身のひまり(小朝向日葵)も「ラストだし、最後出たいかなと思ってリベンジしました」と、それぞれ高校生最後の特別な思いを抱いて集まった。

最後だから、悔いを残したくない――。そんな思いでひたむきに恋し、悩み、涙する彼女たちに共感せずにはいられない、ドラマよりドラマチックな恋の物語が展開している。

■満開の桜が美しい…ドラマ「僕だけが17歳の世界で」

今まさに満開の桜が印象的に描かれたドラマ「僕だけが17歳の世界で」(ABEMAビデオ)も、この時期味わいたい名作の一つ。17歳のときに亡くなった主人公が、7年後、季節外れの桜が咲く期間だけ現れ、幼なじみと再会するファンタジー・ラブロマンスだ。

高校2年生・17歳の染谷航太(佐野勇斗)と幼なじみの今野芽衣(飯豊まりえ)は互いに好意を抱くも言い出せずにいる間柄。そんな中、突然航太が事故で死亡してしまう。それから7年後、24歳になった芽衣が里帰りすると、満開の桜の木の下に現れたのは、7年前にこの世を去ったはずの航太だった…。

失った時間を取り戻すように、ふたたびお互いに思いを募らせていく航太と芽衣。だが航太は、桜がすべて散ったら自分も消えてしまうと悟り、芽衣の前から姿を消すことを決心する。眠っている芽衣のおでこにそっと別れのキスを残して。

放送時には、最終回にTwitterのトレンドにもランクインするほど話題を呼んだ同作。満開の桜が美しいラストシーンは必見。別れの季節にぴったりの“純愛”ラブストーリーだ。

美しさとはかなさ、どこか物悲しさも漂う春。じんわり心に沁みる作品に触れ、涙で心のデトックスをして気分もすっきり、出会いの季節を迎えよう!

本音を語り合うよしきとあやの。「今日、好きになりました。卒業編2021」より/(C)AbemaTV,Inc.