俳優の佐藤健(32歳)が、大林組の企業広告シリーズに起用され、最新作となるテレビCM「おおばや氏とぼく『出会い』篇」の放映が4月1日よりスタートする。

今回の新テレビCMでは、「大林組の『つくるを拓く』取り組みを親しみやすく紹介していく」という狙いのもと、佐藤演じる大林組を擬人化したキャラクター“おおばや氏”と、矢本悠馬演じる“ぼく”との不思議な出会いを描いたストーリー。建設業の枠を超え、夢を実現する大林組という企業を伝えていく。

今回はその第1回で、一番の注目ポイントは「火星に大きな街をつくりたい」という“おおばや氏”の言葉を聞いて、“ぼく”が心の中で「夢はでっかい」と微笑むシーン。そんな心の声が聞こえていたかのように、“おおばや氏”が「夢じゃないですよ」と振り返った次の瞬間、二人の周りに浮かび上がった壮大な景色とは果たして……。

建物と会話ができる“おおばや氏”は、大林組の創業からの年数と同じ年齢130歳の男。一見、夢のような話をしながら、単なる妄想に終わらせず、具体的な形として示していく彼の一挙手一投足を、大林組の企業姿勢と重ねている。チャームポイントは、トレンチコートと眼鏡。現代風でもあり、どこか異世界から来たようにも見えるスタイリングが特徴だ。

2018年に放送されたドラマ以来、およそ3年ぶりの共演となった佐藤と矢本。久々の再会とはいえ、当時の役柄は親友同士という深い関係性だったこともあり、顔を合わせるやいなや、お互いに笑顔で挨拶を交わし、近況報告をし合いながら旧交を温めた。“ぼく”役の矢本は「自分がロケに出るとあまり天気が良くない」と空模様を心配していたが、3か所を巡って行われた今回の撮影では、冒頭のシーンはもちろん、最後まで天候が安定し、絶好のロケ日和に。安堵の表情を浮かべた矢本は「健くんのスター性のおかげですかね(笑)」と話して、佐藤や周りのスタッフを和ませた。

大林組を擬人化した“おおばや氏”というキャラクターを演じるに当たり、どういう風に演じればいいのか悩んだという佐藤。それでも、100年以上前に製作されたオールドスタイルの丸メガネに、無造作のようで実は整っているヘアスタイル、時代物のトレンチコートを身にまとい、年季の入ったカバンを肩にかけると、現代風でありながら、どこか異世界から来たような絶妙のスタイリングが完成。そこへ「すごく先の未来を見ている人」という佐藤独自の解釈を基に演じた、どこか浮世離れしているような表情、目の動きをはじめとする徹底的な役作りと、監督の緻密な演出が上乗せされることで、親しみやすくも、どこかひょうひょうとしていてつかみどころがない“おおばや氏”の魅力的なキャラクターがつくり出された。