アトレティコ・マドリードに所属するウルグアイ代表MFルーカス・トレイラは、アルゼンチン1部(スーペルリーガ・アルヘンティーナ)のボカ・ジュニアーズでプレーすることを望んでいる模様だ。1日に、スペインのラジオ局『カデナ・セール』が報じている。

 現在25歳のトレイラは、母国であるウルグアイのモンテビデオ・ワンダラーズのユースチーム出身。ペスカーラ、サンプドリアを経て、2018年にはアーセナルへと移籍した。アーセナルでは、かつて同クラブで活躍したパトリック・ヴィエラ氏の後継者と称されるほど期待されていたが、出場機会を伸ばすことができず。2020年にはアトレティコへと1年間のローン移籍で加入したが、ディエゴ・シメオネ監督の下でも重要な存在にはなりきれていない。

『カデナ・セール』によると、トレイラのボカ移籍希望には母親の突然の死も関係しているという。トレイラの母親は新型コロナウイルスに感染し、3月30日に53歳の若さで亡くなっている。トレイラは、父親から家族が住むウルグアイの近くで選手生活を送ることを勧められたという。

「父は涙ながらに『ボカでプレーする時が来たんだ』と言ってくれたんだ」

「僕はいつも『ボカでプレーしたくてたまらない』と言ってきた。今、個人的に困難な瞬間を過ごしているからというだけではなくてね。今年6月に移籍とならなければ、もう少し後になるかもしれない。母が亡くなった夜、たしか午前4時頃に電話がかかってきた。電話は代理人からで、僕は『もうヨーロッパではプレーしたくない。ボカに行きたい』と伝えたんだ」

ボカ移籍を願う、アトレティコのトレイラ [写真]=Getty Images