生誕50周年を迎えた「仮面ライダー」シリーズで、現在も屈指の人気を誇る昭和ライダー仮面ライダーBLACK」。同作が『孤狼の血』(18)の白石和彌監督の指揮の下、「仮面ライダーBLACK SUN」(2022年春スタート予定)としてリメイクされることがわかった。

【写真を見る】大任を託された白石和彌監督もコメントで決意を表明

仮面ライダーBLACK」は、石ノ森章太郎による原作「仮面ライダー」への原点回帰をコンセプトに、1987年10月より放送されたテレビシリーズ第8作。創世王が率いる暗黒結社ゴルゴムの次期創世王候補=世紀王として選ばれた南光太郎(倉田てつを)と無二の親友・秋月信彦(堀内孝人)は、それぞれ世紀王ブラックサンシャドームーンへ改造される。だが光太郎は脳改造を受ける寸前に脱出し、仮面ライダーBLACKを名乗りゴルゴムに抗っていく。そんな彼の前にシャドームーンとして覚醒した信彦が立ちはだかる…。

過酷な運命を背負う光太郎の悲哀に満ちたストーリー、黒基調でスタイリッシュなデザインのライダーの勇姿が人気を博し、1988年より続編「仮面ライダーBLACK RX」も放送されている。そんな魅力あふれる人気作が新たな視点で切り取られ、より大人向けの作品として再臨する。大任を託された白石監督も「とんでもないプロジェクトに身震いしています」とコメントしつつ「南光太郎と秋月信彦の二人の悲しみの物語が、日本のヒーロー史に新たな爪痕を残せるように頑張ります」と決意を表明している。

30年以上の時を経て「BLACK」から「BLACK SUN」へ、どのような生まれ変わりを果たすのか?大いに期待したい。

なお本日は「仮面ライダー」生誕50周年プロジェクトとして「仮面ライダーBLACK SUN」製作決定のほか、2009年に桐山漣菅田将暉のW主演で話題を集めた「仮面ライダーW」のその後の物語を描いた漫画「風都探偵」のアニメ化も発表されている。今夜19:30には、さらなるプロジェクトも発表予定。いったいどんなビッグな発表なのか?こちらも楽しみだ。

<スタッフコメント>

●白石和彌(監督)

「『仮面ライダーBLACK』のリブートという、とんでもないプロジェクトに身震いしています。『仮面ライダー』50年の歴史の重さに押しつぶされないように才能の全てを注ぎ込みます。南光太郎と秋月信彦の二人の悲しみの物語が、日本のヒーロー史に新たな爪痕を残せるように頑張ります。ご期待ください!」

文/大場徹

書道家、武田双雲が書き下ろした「仮面ライダー BLACK SUN」タイトルロゴ。作品の世界観を美しく、壮大に表現!/[c] 石森プロ・ADK EM・東映