ゲーム開発スタジオMundfishは、ソビエト連邦を舞台にしたFPSAtomic Heartの約22分になるゲームプレイ映像を公開した。プラットフォームはPS4PS5Xbox Series X|S、PC(Steam)。発売日は未定。

 『Atomic Heart』は1955年ソビエト連邦を舞台としたRPG要素を含むFPS。この世界ではインターネットホログラムロボットなどの技術がすでに発明されている技術革新が起きている。主人公は精神的に不安定なKGBの特別捜査官「P-3」で、連絡が途絶えた施設「3826号」の調査を政府から命じられる。

 フィールドオープンワールドで構成され、反乱をはじめたロボットや、有機生命体「Plyush」というクリーチャーとの戦いに身を投じることになる。本作は戦闘は一人称視点でのシューティングと近接攻撃によって構成されており、ロボット家電製品から部品を取り外して、武器としてつなぎ合わせることができるクラフトが可能だ。

 公開された映像で惹きつけられるのは、その精神をジワジワと蝕んでくるような強烈なビジュアルイメージだろう。植物型のクリーチャーを推し出しており、繊維質の造詣はとてもグロテスクだ。このあたりは映画『アナイアレイション 全滅領域』を彷彿とさせる。またロボット不気味マネキンのような人型もあれば、レトロデザインロボットも登場する。そのロボットたちはなぜか赤い血で流血している描写もあり、その奇妙さが世界観を形作っている。

 全体的に50年代のソ連という過去という時代設定と、ロボットホログラムという近未来的なイメージが同居しているのが唯一無二の世界観を作り出しているといえるだろう。

(画像はYouTube「ATOMIC HEART 22 Minutes of Gameplay (NEW OPEN WORLD RPG 2021) Atomic Heart Gameplay Trailers Demo」より)
(画像はYouTube「ATOMIC HEART 22 Minutes of Gameplay (NEW OPEN WORLD RPG 2021) Atomic Heart Gameplay Trailers Demo」より)
(画像はYouTube「ATOMIC HEART 22 Minutes of Gameplay (NEW OPEN WORLD RPG 2021) Atomic Heart Gameplay Trailers Demo」より)
(画像はYouTube「ATOMIC HEART 22 Minutes of Gameplay (NEW OPEN WORLD RPG 2021) Atomic Heart Gameplay Trailers Demo」より)

 また弾数にシビアな制限があるようで、プレイ動画では近接攻撃を主軸にクリーチャーと戦っている。オープンワールドということを考えると、デッドアイランドに近いプレイ感覚なのかもしれない。片手につけたグローブによる特殊能力が発動できるのはバイオショックやそのフォロワー作品シンギュラリティなどを彷彿とさせる。

 本作にはUnreal Engine 4が採用されており、グラフィックパフォーマンスを上げるNvidia RTXおよびDLSS技術に対応している。今回のプレイ動画には複合施設「3826号」の屋内シーンや、野外シーンも確認することができるが、そのレイトレーシング技術による美麗なグラフィックは注目といえるだろう。

 残念ながら発売日は未定だが、今回のプレイ動画はしっかりと開発が進んでいることが確認できた。続報に期待したい。

開発元 「Mundfish」 公式サイト

ライター福山幸司

85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter@fukuyaman