イヴの時間 劇場版』(10)、『サカサマのパテマ(13)吉浦康裕監督による新作アニメーション映画アイの歌声を聴かせて』。同作が今秋公開されることが決定。あわせて土屋太鳳福原遥、工藤阿須加をはじめとする声優陣、ティザービジュアル、新たな特報が解禁された。

【写真を見る】興津和幸、小松未可子、日野聡も参加。土屋太鳳の歌声も聴ける特報も到着

本作は、不思議な転校生シオンと、ひとりぼっちで真面目な少女サトミとの友情と歌が紡ぐ絆を描いたハートフルストーリー。「イヴの時間」で東京国際アニメフェアOVA部門優秀作品賞、『サカサマのパテマ』で文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞を獲得した吉浦監督が原作・脚本も務め、「∀ガンダム」「コードギアス 復活のルルーシュ」の大河内一楼が共同脚本、『海辺のエトランゼ』(20)の原作者でもある漫画家の紀伊カンナがキャラクター原案を担当する。

今回、土屋は学力優秀でスポーツ万能な転校生シオンを演じ、伸びやかで透明感あふれる歌声も披露。歌声はあわせて公開された特報でも確認できる。また、シオンのクラスメイトであるサトミを福原が、サトミの幼なじみで機械マニアのトウマ声優初挑戦の工藤が演じるほか、声優の興津和幸小松未可子日野聡が共演する。

同時解禁されたティーザービジュアルは「さあ、うたおう」というキャッチコピーの下、はつらつとしたシオンを中心にサトミたちが生き生きと描かれ、歌と友情が織りなす物語に期待が高まる。

土屋は劇中で熱唱する楽曲について「皆さんの背中を押して勇気をあげるような曲ですから、応援する気持ちが伝わるように歌うことを心がけました」と語っている。人と人の繋がり、想いを伝えることの尊さを描く『アイの歌声を聴かせて』。是非、劇場の音響で歌の力を実感したい。

<キャストコメント>

土屋太鳳(シオン役)

「主人公のシオンは、相手がどうすれば幸せになるのかを気遣う優しさも持っていて、素敵な子だと思います。私自身にとって大切な役になるだろうという予感がありました。だから選んでいただけたときは嬉しい気持ちでいっぱいでした。吉浦監督が『誰でも幸せにしてしまうシオンの健気さを大切にしたい』とおっしゃっていて、『寂しい気持ちのときも、明るくしゃべってほしい』というディレクションを受けたことが印象的でした。私は母から「大切なものを大切にできないと、大切な人も大切にできない」と教わったことがあって、『アイの歌声を聴かせて』はその言葉を思い出させてくれる作品でした。人と人の繋がりや、想いを伝えることの尊さを実感できて、皆さんに力を与えてくれる作品になっています。そういった気持ちが伝わってもらえたら嬉しいです。

(劇中楽曲「ユー・ニード・ア・フレンド ~あなたには友達が要る~」について)ミュージカル風の曲でリズムが心地良く、シオンの心情も伝わってくる曲なので、彼女の気持ちを込めながら歌いました。どれだけ言葉に感情を乗せられるのかが重要になる曲です。皆さんの背中を押して勇気をあげるような曲ですから、応援する気持ちが伝わるように歌うことを心がけました」

福原遥(サトミ役)

「『アイの歌声を聴かせて』は温かく愛に満ちているところに私は惹かれました。ストーリーが進むにつれて予想外の出来事が次々と起きるので台本のページをめくる手が止まらなくて、あっという間に読み終えてしまいました。『絶対に出るんだ!』という気持ちでオーディションに挑んだので、実際に役が決まったときは大喜びしました。サトミは正義感が強くて真面目でしっかり者で…「どストレート」に生きている女の子です。その強さゆえに一見冷たいように思えてしまうかもしれませんが、本当は優しい子です。人とあまり上手く話せなかったサトミがシオンと出会って、どのように変わっていくのか。アニメーションを楽しんで、彼女たちの生き方から何かを受け取ってもらいたいです。土屋さんがシオンの優しさが胸に染みわたるような歌声を披露されているので、ぜひ注目してほしいです」

●工藤阿須加(トウマ役)

「僕はアニメが大好きで、役者の道を目指すときには『いつか声の仕事にもチャレンジしたい』という気持ちがあったので、初めてアニメに携われるということに興奮しました。トウマは機械マニアで、好きなものに対して熱心に取り組める男の子です。その一方で、幼馴染のサトミに昔から好意を寄せているものの、自分の想いをなかなか伝えられないでいます。「THE 真っ直ぐ」で僕が好きな王道の作品の主人公たちに近いキャラクターなので、皆さんも共感できて、応援したくなると思います。『アイの歌声を聴かせて』はシオンに振り回されながら、個性的な高校生たちが幸せになっていくストーリーですが、実は台本を読んだときに泣いてしまったんです。それぐらい引き込まれる内容で、絶対に良い作品にしようという熱意を込めて全力で演じました。その気持ちが皆さんに少しでもお伝えできたら嬉しいです」

文/鈴木レイヤ

不思議な転校生シオンに、土屋が声を吹き込む。劇中では歌声も披露!/[c] 吉浦康裕・BNArts/アイ歌製作委員会