フランスではまだまだ飛び続けます。

独仏共同開発の輸送機 最後の定期整備終了

ヨーロッパの航空機メーカーであるエアバスは2021年4月2日C-160「トランザール」輸送機の最後のオーバーホールを終え、ドイツ空軍に引き渡したことを明らかにしました。

ドイツ空軍は2021年を持ってC-160を退役させる予定で、今回の発表はそれに沿ったものとのこと。なお、これに合わせて、ドイツ南東部のマンヒングにあるエアバスの軍事航空システムセンターにあるC-160のうち1機に、スペシャルマーキングを施しています。

C-160「トランザール」輸送機は、ドイツフランスが共同開発し、1963(昭和38)年2月25日に初飛行した双発エンジンの軍用輸送機です。計214機生産され、南アフリカトルコインドネシアなどにも輸出されました。

当初、ドイツエアバス製4発軍用輸送機A-400Mの導入により、C-160を2018年に退役させる計画でしたが、A-400Mの開発遅延により、現役運用を2021年まで伸ばしました。なおフランストルコなどでは、運用は続きます。

最後のオーバーホール終了を記念して特別塗装が施されたドイツ空軍のC-160「トランザール」輸送機(画像:エアバス)。