代替テキスト
30日、世界選手権から帰国した笑顔の羽生結弦(写真:アフロ

羽生結弦(26)がストックホルムでの世界選手権を終え、帰国したのは3月30日。「ありがとうございました。お疲れさまです」とマスコミのカメラに笑みを見せた。

そんな穏やかな表情とはうらはらに、一部のフィギュアスケートファンの間である議論が――。“世界選手権の羽生の得点が低すぎるのではないか”ということだ。

世界選手権で羽生は総合3位。ショートプログラム(SP)1位だったものの、最終的にネイサン・チェン(21)に逆転を許した。

「フリーでネイサンの演技は圧倒的でしたから、最終順位に文句をつけているわけではないんです。でも羽生くんのSPの点数はもっと高くてもよかったんじゃないかってファンの間やネット上で話題になっています」(羽生ファン)

これは必ずしもファンのひいき目、というわけではないようだ。

「SP冒頭の4回転サルコーの出来栄え点が低いように感じましたね。海外の識者からも羽生のSPは過小評価されている、という声が。106.98点でしたが、『最低でも110点の価値がある』と話す人もいましたよ」(スケート関係者)

実は羽生だけでなく、日本の女子選手への採点にも疑問の声が。

紀平梨花選手(18)は“回転不足”で減点されましたが、判定が厳しすぎるという声も多かった。坂本花織選手(20)に至っては、本人が『思っていたより点数が低かった』と漏らし、ジャッジの厳しさを痛感しているようでした」(スポーツメディア関係者)

ロシア連盟会長から反発の声も…

全体的に日本選手への評価が辛いように思えた今季の世界選手権。

「審判員に日本人がいなかったせいでは、ともいわれています」(前出・スポーツメディア関係者)

さらに、羽生ファンはこう主張する。

「今回に限らずジャッジやルールが羽生くんに厳しいと思うことは多いです。今シーズン導入される予定だったジャンプの基礎点変更は彼に有利だといわれていたのに、シーズン前に撤回になって……」

スポーツ紙記者は次のように話す。

「それはロシア連盟の会長から“ルールの改定に適切な時期ではない”と反発の声があがったことなどが原因ではといわれています」

こういった積み重ねで、“ゆづ潰しでは!?”と不信感を抱くファンは少なくないようだ。スポーツライターの折山淑美さんに聞くと……。

「ジャッジは好みで採点にばらつきが出るのが現状。審査基準を明確にしてほしいとは思いますね。羽生選手自身も自分の演技の評価のされ方については疑問を持っている部分はあると思います」

羽生は4月15日から大阪で開催される国別対抗戦に出場する。

「今季の最終戦でネイサン選手も出場。団体戦とはいえ、2人の再戦が楽しみです」(スポーツ紙記者)

雪辱を果たしたくとも“疑惑の判定”ではどうしようもない。伸び伸び闘ってほしいものだが――。

「女性自身」2021年4月20日号 掲載