あなたの言葉遣い、じつは間違った日本語かも? この「正しい日本語クイズ!」連載では多くの人が使ってしまいがちな間違った言い回しを紹介します。

日本語クイズ

 今週のお題は「煮詰まる」という日本語です。ビジネスでは「議論が煮詰まる」などの使い方をしますが、意味を勘違いしている人が多くいます。

 赤っ恥をかく前に、正しい意味を覚えて使い方を身につけましょう!

「煮詰まる」の使い方とは?

 ニュースや記事では、「議論が煮詰まるだけの材料を揃えなければいけない」「議論が煮詰まらず持ち越した」などと使われています。

 また記事の見出しにも「日本でLGBTが『市民権』を得ても同性婚議論が煮詰まらないワケ」(iRONNA 2019年5月3日)のように使われていました。

「煮詰まる」は、いったいどういう意味でしょうか?

A.「煮詰まる」は「結論の出せる状態」という意味

会議
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「煮詰まる」を辞書で引いてみると……。

煮詰まる
1.煮えて水分がなくなる。
 「汁が―・る」
2.討議・検討が十分になされて、結論が出る段階に近づく。
 「問題が―・ってきた」→生煮え
(出典:デジタル大辞泉)

「議論が煮詰まる」とは、十分に話し合いができて“結論の出せる状態”のことをいいます。

 アイディアに煮詰まる、制作に煮詰まる、仕事に煮詰まる……。“行き詰まっている状態”という意味で使われることが多いですが、誤用です。

 また、投資でも「煮詰まる」という相場用語がよく使われていますが、本来の意味と少し異なるので注意しましょう。

煮詰まる
価格の変動幅が徐々に小動きになって商いが細り(出来高が減少)、上下どちらかに放れる前兆と思われる状態になること。
(出典:林投資研究所 実践!相場用語集)

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【御手洗ココ】

平成生まれのフリーライター。三度の飯より酒が好き。ビールはプレモル派です。