全国の家電量販店やECショップでPOSデータを集計する「BCNランキング」によると、2021年3月のノートPC販売台数前年同月比は134.0%と、前月の110.7%からさらに伸ばした。新生活に加えて、テレワーク移行やオンライン学習などの新たな需要も強く、活況な春商戦となった。

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 メーカー別の販売台数シェアでは、NECが22.0%でトップ。2位の富士通は15.2%と、やや数字を落としている。好調なのがASUSで、3月はレノボを抜き、3位に躍り出た。メーカー間の争いが激しく、15ポイント圏内に上位6社がひしめく展開になっている。

 シリーズ別の販売台数シェアランキングでは、3カ月連続でアップルの「MacBook Air Retina(2020)」が首位を獲得。富士通の「FMV LIFEBOOK UH90/E3」など、ハイスペックの高性能マシンも販売を伸ばしているのが印象的だ。需要の変化は、売れ筋の傾向にも影響を与えているようだ。(BCN・大蔵 大輔)

*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計しているPOSデータベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。

ノートPCの販売台数前年同月比は134.0%。春商戦は例年にもまして活況だった