日本は比較的治安が良い国と言われているが、それは本当だろうか。このほど日本在住の中国人男性が、中国の動画サイト・西瓜視頻で「日本の治安が良いのは本当だ」と紹介し、その理由を紹介する動画を配信した。

 中国ではネット上の情報や口コミなどで、日本の治安の良さが伝えられているが、実際に日本に来たことがない人には都市伝説のように聞こえるのだろう。窓に「金属製の格子を設置する必要がない」、「落とした財布が手元に戻ってくる」などは、中国ではまずあり得ない話だ。

 この中国人男性も日本に来たばかりのころは毎日「緊張」していたそうだが、そのうち本当に治安が良いことが分かってきたそうだ。町のいたるところに交番もあるが、治安が良いので「警察官の主な仕事は道を教えること」になっているほどと紹介した。

 さらに日本の治安が良い理由について男性は、「教育」と「法律」にあると分析している。日本では幼稚園のころから「うそと盗みは絶対にいけない」と教えられているので道徳観念が高く、そのうえ法律が厳しく適用されると説明した。これは、窃盗でも被害額が小さければ警察から注意を受けるだけで逮捕には至らないケースが多い中国とは大きく異なっていると言えるだろう。また日本では犯罪歴があると社会的に失うものが大きいため、「日本では犯罪は割に合わない」と伝えた。

 記事に対して、日本人の「民度」と「文明」の高さを称賛するコメントが多く寄せられた。特に「教育」に興味を持つ人が多く、「日本の子ども向けのアニメには、お金を拾ったら交番に届けようという内容がある」と指摘する人もいた。これに対して中国のアニメは、「ルールの抜け穴を探すことを宣伝している」と嘆いていた。子どもに道徳心を教えることから始めるのは良い方法だが、そのためにはまずは大人自身が変わる必要がありそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

中国人が「都市伝説」と勘違いするほどに、日本の治安が良い理由