新年度を迎え、新しい制服に身を包む新入生たち。実はいま、その制服に変化が起きている。心の多様性を尊重した「ジェンダーレス制服」の導入だ。

【映像】スラックスを穿く女子生徒 山陽中学校に導入された「ジェンダーレス制服」

 兵庫県姫路市にある山陽中学校では、今年度から男女ともにブレザースラックスを標準制服に採用した。希望すれば、男女問わずスカートを選べる。姫路市立山陽中学校長谷川貴久校長は「実際は『女の子スカートである』という考え方を持っている保護者もいた。賛否両論あったが、時代に合わせて賛成の意見は非常に多かった」と話す。

 教育の場でもLGBTへの関心が高まり、男女問わず着られる「ジェンダーレス制服」の導入は近年急増している。大手学生服メーカートンボ」によると、女子生徒用のスラックスを採用している中学校や高校は全国で1000校ほどと、3年前のおよそ2.7倍に増えているという。街頭でも現役高校生や卒業したばかりの大学生から賛成の声が多く寄せられた。

▼高校2年女子・3人組
「賛成だし、うちの学校は女子のスラックスがあります」
「友達に(スラックスを)穿いてる子います」
「人の気持ちを尊重した方がいいと思う」

▼先月高校を卒業した男子(※大学1年生
「女性ってスカートを穿きたくない人もいると思う。ズボンを穿けることによって抵抗感がなくなると思う。自分は賛成」

 

■ ファッション雑誌『LARME』編集長・中郡暖菜氏「選択できることが重要」


 急増する“ジェンダーレス制服”の導入に、ファッション雑誌『LARME』編集長の中郡暖菜氏は「女性でもスカートを寒いと思う人もいる」と話す。

「体調不良になりがちな女の子は、身体を冷やしたくない、今日はズボンを穿いておきたいと思う日もある。そのときの“選択肢”があるのは、すごくいいことだ」(以下、中郡暖菜氏)

 前述の山陽中学校では、男女問わずスカートを選択できる。しかし、心が女子でも、男子のスカート着用はハードルが高いのではないだろうか。

「男性のスカートは、まだ抵抗感がある人もいるかもしれない。でも、スカートを穿きたいと思った男子がいじめの標的にならないように、周りの大人や友達の理解が大切」

 徐々に広がりつつある、性的マイノリティへの理解。全国で約1000校が“ジェンダーレス制服”を採用しているが、今後広がっていくために中郡氏は「選択できることが重要」と述べる。

女の子も最初はスカートを選ぶ子が多いかもしれないが、スラックスを選んだ子に『少数派だ』と言って偏見の目で見たり、傷つく言葉を投げたりしないようなサポートは必要。“少数派”の子が普通にいられるように、それを周りが認める世の中になってほしい」

ABEMA/『ABEMAヒルズ』より)
男女問わずスカート選べる学校も…“ジェンダーレス制服”が急増 『LARME』編集長・中郡暖菜氏「少数派を認める世の中になって」